テイルズオブlong 待ちぼうけ リッドは大きな扉の前で、アスベルを待っていた。 アスベル「悪い、ちょっと騎士団がピンチらしい!」 そういってアスベルは、リッドに此処で待機するようにと言って出ていった。 それから、もう二時間は待ちぼうけをくらっている。 ただ、リッドも、途中から昼寝をはじめて、特に気にしていなかった。 前を通る騎士達が、チラチラとリッドを見て、何度も疑問符を浮かべて過ぎていく。 その中には、リッドを熱のこもった目で見る不届き者すらいた。(本人自覚なし) それでもリッドは、揺らぐ事もなく、昼寝を続けた。 「ぉ…………!」 やがて、声が聞こえたリッドが目を覚ますと、まず始めにファラの顔がうつる。 そして、ファラの後ろに立つ人物を見る。 キラキラと光る金髪、優しげに細められた瞳。 それを見て、思わず起き上がった。 ―ガツン! そのせいでリッドはファラに思い切り頭突きをかまして、その衝撃でファラがよろめきその優しげな青年にぶつかった。 青年は何も言わず、ただ眉をひそめた。 リッド「いっ、てー!悪いファラ!大丈夫か?」 ファラ「もう!リッドってば…気をつけてよねー!」 リッドがほっとため息をついたのを見計らい、青年が口を開いた。 「はじめまして、僕はフレン・シーフォ。アスベルの頼みでここに来た。よろしく頼むよ。」 リッド「おお、よろしくな、フレン!」 フレンとリッドは、笑顔で握手する。 そんな様子を『誰か』が見ていた。 [*前へ][次へ#] |