テイルズオブlong
4話―黒
「おーい、店員さーん?ったく、何なんださっきから…。なあ、ここの店長は何処に居る?」
「え?店長に何か用?」
綺麗な人にベリルが質問をした。
すると、待ってましたとばかりに綺麗な人は笑う。
「俺はユーリだ。今日から此処で働く事になった。」
ベリルも思わずぽかーんとした。
そのぽかーんとした顔にユーリは屈託なく笑った。
すると、カチンときたのかベリルがユーリを睨み付ける。
それでもユーリは、顔色一つ変えなかった。
「で、店長は?」
「うう、人使い荒いよぉ…店長ー!」
ベリルがぶつくさ言いながらカルセドニーを呼べば、カルセドニーはすっと現れてユーリを見た。
「お前か。出勤ごくろうだったな。ユーリ、指導係を決める。僕達三人の中から選べ。」
そう言われて、ユーリは考えてから言った。
「じゃあ、そこの茶髪。」
それを聞いて、ようやくシングがハッとした。
「オレでいいの!?」
「ん?ああ、店長はアイツによく似てるし、女とよりは…それに、アンタ、おもしれーからな。」
「そうか。では、ユーリの指導係はシングに決定ということで異論はないか。」
「うん!!」
シングが答えて、ようやく三人は客の前だと思い出した。
「申し訳ありません、今すぐ配置につきます。」
客に謝り、カルセドニーはレジへ向かった。
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