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テイルズオブlong
2話―仲間
あの後コハク・ヒスイと別れて、シングはスーパーにやってきた。

しかし、シングは買い物をすることなく、奥へ奥へ進んでいく。

「あっ、シング!」

すると、声がかかったのでそちらを見る。

「あ、おはようベリル。」
彼女はベリル。画家を目指して、道具を買う資金のため、ここで働いている。

何を描くつもりなのか、大きな筆を持っており、最新技術で、魔方陣を書けば術が発動するのだとか。

しかし、いまだ術を使うところは見ていない。

本人いわく、「魔方陣がわからないんだよッ!」らしい。

だから、今は勉強中だ。

「ほら、シングも早く着替えて来なよぉ〜!」

言われてシングはハッとした。

「そうだ、早くしなきゃ開店時間だ!」

「おい。シング。もう予定時間を過ぎているぞ。」

急ごうとした矢先、再び声がかかった。

「あっ、カル!」

「……シング、店長と呼べと言っているだろう!」

「へへーん、やーだよ!」
「き、貴様………!」

「暴力はんたーい!!」

危ないところでベリルが割り込む。

「カルセドニー、シングに言おうとした事は?」

「…そうだ、シング。遅刻をするなといつも言っているだろう!!」

「ううっ、それは…。」

「お前はいつもいつも!」
「だってさ、ニュースがまた吸血鬼なんだよ!何か、不安になるだろ?」

「………。吸血鬼、か。不安ではないな。しかし、憎い。ペリドットもバイロクスも、吸血鬼に……。」

「もう、暗い話禁止ー!!!」

再びベリルがストップをかける。

「ほら、カルセドニー!開店だよ!!」

シングもそう言って、着替えに向かった。

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あきゅろす。
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