「……いつか」 いつかそのうちなど、そんな曖昧な返事など欲しくはなかった。 「七日後に」 強引に指定すると、月は明らかに困った表情を浮かべる。 「それは……」 「七日後だ、いいな」 拒否の言葉は聞きたくなくて、それだけを言い置くと、覇久毘はくるりと踵を返して歩き出した。 「あの」 呼び止める月の声を背中で遮断して、覇久毘は庭園を後にした。