パン太と乱馬 脳味噌を鷲掴みにされて握り潰される。下腹部の辺りを渦巻く何かが胎内をかき回しているようで不快だ。 目眩、腹痛、頭痛、動悸。 これらの症状に一挙に襲われた。身体の中から先刻食ったものを含め、胃、胃液、小腸大腸心臓も、全て取り除いてしまいたい。それくらい体調が悪い。気分が悪い。 喉のあたりまで込み上げた胃液だかなんだか。容赦なく迫る吐き気、嘔吐感に思わず口元を覆い、その場にうずくまった。 「パンスト太郎?」 此方の様子に気が付いたオカマ野郎が駆け寄り、しゃがみ込む。薄い唇が忌々しい自身の名を口にする。僅かに顰められた眉と何かを危惧するように陰る黒い眼。( まさか、心配 しているとでも、、 )その名を呼ぶな。と、怒鳴りたい。しかし口を開けば確実に怒りとは違う感情が溢れ出そうでそれもかなわない。吐きそうだ。気持ちが悪い。ああ、そう。取り敢えずお前は、 ( その眼で、俺を 見るな。 ) ―――――――――――― 戻る |