良牙× 黒と赤が好きだ。 この二つの色彩こそがこの世で一番の芸術であるのだと自信を持って豪語出来るくらいに俺は黒と赤が好きだ。それがそこにあるだけで幸福な気持ちになれる色だ。素晴らしい色彩だ。素晴らしいコラボレートだ。 「……なぁ、良牙…それってよぉ」 「俺はこの二つの色を愛してると言っても過言じゃあない」 「……………」 隣に腰掛ける乱馬の黒髪は赤いチャイナ服に映え。水を被ることで赤く染まった髪はさらさらと光に反射して鮮やか。きっとこの世で最も美しい色彩を二つも同時に持っているだなんて。それはそれは素晴らしいことじゃあないかと語る俺に当の乱馬ときたらなんとも微妙な表情。どうしたのかと尋ねると深い溜め息とともになんでもないと返された。 赤く染まった頬と揺れたおさげに。ああやっぱり好きだと思った。 ――――――――――――― あれ?な結果になった。 素晴らしいを連発させたかっただけなんです。 戻る |