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NON STOP 真田先輩【薬師】
*ちょっとほもくさぷんネタ強につき注意。





「やっぱ雷市と食うと飯がうまく感じるよな」


休憩中、真田は握り飯をうまそうに頬張る雷市を愉しそうに見て言った。
練習中のカロリー摂取は怪我を避けるため、また、筋肉を作る上でも重要だ。
それに雷市の燃費の悪さもあり――腹が減ると集中力がすぐ切れるのだ――、薬師のベンチには握り飯とバナナが常備されている。


「?」


雷市は2個目の握り飯に手を伸ばしながら真田の言葉に首を傾いだ。
頬をリスのように膨らませている雷市は喋れない。噛まないと監督に注意されるため、現在一生懸命咀嚼中である。


「だってお前すっげうまそうに食うんだもんなぁ。一緒にこっちまでうまくなるよ」

「……ん、だってうめぇっす!」

「そうかそうか」


飲み下して、心から返答する雷市。いつもならからかい倒す真田も今ばかりは弟を見るように目を細める。
実際、練習で腹が減っているとはいえただの握り飯をここまでうまそうに食べられるのは雷市くらいだろう。
料理番組でも稼げるな――と親バカ監督が思ったとか思わなかったとか。


「あ、雷市、頬に米ついたぜ」

「?」

「そっちじゃねーよ」


言って。
真田の手が伸び、雷市の頬の米を指で摘んだ。
そのままそれを自らの口に運び、ぺろっと舐め取る。


その瞬間、辺りがしんと静まり返った。
カハカハ笑っていた雷市も何かおかしい気がして一瞬固まる。が、「ん?どした?」なんていつもの――いや、いつもよりも大人びた笑みで言われたら何も言えない。


「ほら、秋葉もちゃんと食えよ。練習始まるぞ」

「あ、は、はい……」


突然真田に振られ、はっとする秋葉。
微妙な光景を目撃してしまったせいですっかり食欲が失せていた。だが食わないとこの先持たない。
適当にバナナを選んだものの、口に運ぶのを躊躇っていると真田がにじり寄ってきた。


「んだよ秋葉、食えねーなら食わせてやるよ」

「いや、あの」

「遠慮すんなって」

「いや、ホントに大丈夫なんで」

「まあまあ。……ほら、口、開けろって」

「……!?」


妙にイイ声で攻められた秋葉はわけもわからず真っ赤になる。




と、その時。




「――真田先輩」




その妙な空気に耐え兼ねた三島が立ち上がる。
下睫毛の印象的なその目で先輩である真田をキッと一睨み。
ここに居る皆を代表して、彼は言った。




「その妙なフェロモン放出やめてください」









NON STOP 真田先輩









(はぁ?何言ってんだミッシーマ。羨ましいのか?)

(ちげーよ!)

(わかったわかった。……ほらあーん)

(俺を巻き込むなぁああ!?)













*てんねんびーえるめーかーさなだ!だが、やつはわざとやっているからてんねんでもない!
当サイトは健全サイトにつきこの先真田には退場願います。(嘘)



101025

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