[通常モード] [URL送信]

story
ソウシさんの薬F


2時間という事で、しぶしぶ○○ちゃんをリカーに行かせてしまう事になってしまい、

シリウス号は お葬式みたいに静かな時間が流れていた。

シンとハヤテはあの後、顔を合わせることなく それぞれ部屋にこもってしまい

船長は、また部屋で酒を飲み直すと言っていたが、船長が何を考えているのかさっぱりわからない。

こんなにも、時間が過ぎるのが遅いなんて…



+++++++++++++


(リカー号では・・・)




「さあ!これを着てみてごらんよ〜」

「ファジーさん、なんですかその魔女みたいな服は・・・」

「へへ。いいだろー?アタイが一生懸命作ったんだよ
 
 着てみておくれよ〜」

「わ、わかりました」



ファジーの部屋で着替え中



ガチャ

「あの・・・」

「ヤダーーー!かわいい!やっぱり似合うとおもったよ」

「は、はあ・・・」


なんか、スカート短いし胸はあいてるし こんなの嫌だなー。

「ロイ様〜〜!どうです?私の作った服!」

わ!廊下の向こうからロイさんがきた!

ファジーさんの後ろに隠れよう。

「おお!オレの可愛い子猫ちゃん〜〜。ファジーの後ろに隠れてないででておいで〜」

「アンタ、似合ってんだから堂々としてみな?」

わ。ファジーさんに無理やり ロイさんの前に突き出された!

しかも、背中をファジーさんに持たれてるから逃げれないし。

すごい力だし・・・

「ふふーん」

「ひー!!」

下から上に なめまわすように見る目が いや!!

あ、あごを持たれた!

「やっぱり真珠ちゃんは、可愛いな〜」

は、離して〜〜

「いや〜〜〜!!!!」

バチン!

「あう〜〜〜」

きゃー!!どうしよう!

嫌すぎて、ロイさんのほっぺた叩いちゃった!

「ははは。愛のムチか。オレはこういうのも好きだ」

頬を押さえながら ニコニコしてる・・・

どうしよう。


「ささ、○○。こっちだよ」

「え?え?」

「あのさー、アタイの恋を見て欲しいんだよ」

「は、はあ」

肩を持たれたまま、部屋へ無理やり入れられる。

「真珠ちゃ〜ん」

「おっと、ロイ様は入っちゃいけないよ」

「へ?」

「だってぇ〜乙女の恋バナは、女子同士でやりたいものだろ?」

「ま、まあそうだろうな・・・」

「終わったら呼びますんで では」

バタン

あ。ロイさんが廊下に置き去りに。

「あの・・・」

「いいんだよう♪ロイ様は、男だからあとでも

 アタイの恋を見て欲しいんだよ」

なんだか、すっかりファジーさんのペースだなぁ。

まあいっか。




+++++++++++++




その頃、近くを航海中の船では、見張りをしている一人の海賊。

「あれ?なんかひらひら飛んでる?チラシ?かな」

その海賊は 海風に舞う1枚のチラシを空中でキャッチすると、内容を読んで 船長の所へ持って行った。

「セシル船長。こんなものが飛んでいました」

「なんだ?これは」

「空を飛んでいたんです」

「…どこも濡れていないな。

 ということは海に一度も落ちずに飛んでいたのだろうな。

 フン…これを作ったやつの船は近くにいるという事か」

セシルは、不敵な笑みを浮かべる。

「船を動かすぞ!このチラシを作った船を探せ!」

「はい!」

「この近くにまだいるはずだ。急げ!」



レーゾン・デートル号は、帆を下ろすと 夜の海を走り出したのだった。






[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!