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巣くう *
茶髪if
「許さない」続編



「あっあっ……ン、ふあっ、タツ、タッ…はぁン!!」
「はっ…はっ、」

 ギシギシとベッドが軋む音が煩い。安物のベッドだから仕方がないが、あんまり煩いならいっそ壊してしまいたくなる。
 それよりも耳障りなのはこの金属音か。

 うるさい、うるさい、うるさい

 山田の喘ぐ声を掻き消すなんて、万死に値する。それが例えベッドであっても、なんであっても、許せない。

「もっ、無理ッ、あっ、ああッ!タツ、タツぅッ!!」

 この声の甘さが、好きだ

「イキたい!!イキた、っも、死ぬっ、死んじゃうぅぅ!!」

 だから、声がもっとでるように。

 出せるモノを出せないように、塞ぎ止める。先端をロウで固めて、根本はリングで戒めて。
 そう、その悲鳴じみた喘声を聞くだけで何度だって高ぶってしまう。

「タツ、タツっ」

 そうやってずっとオレの名前を呼んでいればいい。

「お願、あっ、も、もうっ」

 その目に写すのはオレだけで十分だ

「あッ、や、あぁぁぁ!!!!!!」
「ッ…!!」

 その体の奥の奥に白濁を植え付けて、ああ、山田だって出さずに達したみたいだ。 意識を飛ばして閉ざされた瞼から、涙がこぼれおちている。

「―――甘い」

 舐めとったそれは甘美な、


「もう逃がさない」


 逃げ出したのはお前だ。
 捕まえたのはオレだ。
 だが、オレを捕まえたのは
 蜘蛛の巣に絡まった、
 哀れなそれは――――



 唇を寄せる。山田の腕から、足から伸びた鎖は、鉄の味がした。


捕まえたらもう二度と
離 す 気 は な い



「巣くう」-END-
山下の執着/監禁ネタ





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