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突発雑記帳
朱(アカ)より愛(イト)し


なんで、



「げほっ…ぅ、おぇ…っ」



なんで、なんで……



「ひっ――」



こんな



「オイコラ、」



こんな、



「テメェ、何シカトしてんだ」



目の前が真っ暗だ



「テメェだ、そこのチビ」



否、真っ赤だ



「ぼっ、ぼくっ……?」

「テメェだよ」

「な、なんで…す、か?」

「知りてぇか?」

「なに、……」

「気になんだろ?」



真っ赤、真っ朱、



「オレのこの髪が地毛なら、」


朱く燃えるような髪の色



「シタの毛はナニイロなのか」
「ひっ!!」



にやりと弧を描く、血に濡れた唇



「なあ、気になんだろ?」



ギラリと光る、蒼い瞳



「なりま、……」

「あ」



あ、と言って



目の前の蒼い目が瞼に隠された。
そして高い位置から朱い髪がオレに向かって落ちた。



まるで頭突きのようなソレを肩に受けて、そのまま道に尻餅をついた。



「え、え、あのっ…」



必死で声をかけても反応はない。



「せんぱい…?」





前サイトから転記/不良×平凡の王道っぽいのが書きたかった時のやつのプロローグ

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