純情ロマンチカ小説 丸川書店にて行なわれる三者面談 月日 天気はになる模様…。 本日、俺はウサギさんの忘れ物を届けに丸川書店へ行きました。 良い子の俺は、相川さんからその労を労われ、シュークリームをいただく事に相成りました。 相川さんに連れられて編集部へ行くと、ウサギさんが、よりにもよって相川さんの席で寛いでおりました その光景を目にしたとたん、緊迫した空気が流れ始めました。 原因は、言わずと知れたウサギさんこと宇佐見秋彦大てんてー様。 「遅かったな、美咲。ほら、お前の好きなシュークリームがあるぞ。コーヒーを淹れてお茶にしよう」 空気の読めない男・宇佐見秋彦は、今の一言で確実に相川さんの地雷を踏んだ。 この瞬間、俺には堪忍袋の緒が(盛大に)切れた音が確かに聞こえた…。 「て、めーは……」 相川さんの声が、地獄の底から響いてくる。 やばいどうにかして気を逸らさないと…。 「あっ相川さん打ち合わせはウサギさんが駄々捏ねる前に、早く終らせないと」 この一言は功を奏したようで、相川さんは正気付き、ウサギさんは途端に渋面になった。 「食べないのなら、帰るか」 「駄目です」 いつもの水掛け論が繰り広げられる。 果たして俺はどうすべきか?出来れば傍観していたい。巻き込まれでもしたら、厄災が全て俺に降り懸かる。 救いを求め周囲を見回すが、いつの間にか人気がなくなっていた ──す、素早い! コレはもう、自力でどうにかするしかないようですね……。 悲壮な決意の元、出来れば八当たりされない事を祈りつつ、相川さんに協力すべく、会話に加わる俺だった。 「お前は俺の味方だけしていればいいんだ」 「無理だしソレ。仕事なんだから、諦めなよ」 [続] 2009-06-23 up |