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純情ロマンチカ小説
11/22いい夫婦の日
 リビングの扉を開けると、ソコは別世界。
部屋の照明は落され、替りにテーブルに置かれた燭台が辺りを照らしている。

 入口に佇む俺は思う。
こんな事をする人物は一人しか思い付かない。この家の大家・ウサギさんこと宇佐見秋彦大テンテーその人だ。

「今度は何を始めたんだ?」

 周りを観察すると、まず床の随所にて輝くロウソクが目に付く。近付いて見て見ると、キャンドルホルダーには雪だるまやトナカイの模様が透けて見えた。

「クリスマスは来月だろうが…」

 どうやら大テンテー様は、度重なる修羅場のせいで日付感覚が狂いまくっている模様。
一体何処にいるのだろうか?と辺りを見回せば、キッチンからワインクーラーを抱えて現われた。

「おかえり」

「これは一体何事でしょうか、テンテー?」

 ニッコリ笑顔でテンテーは答えました。

「お祝い」

「何の?」

「今日は11月22日だろ?だからだ」

 サッパリ意味が分かりません。分からないケド、まぁ…たまにはイイかな///
 テーブルにはご馳走が用意されていて、ウサギさんと乾杯をして食事をした。この雰囲気はウサギさんとの初デートを思い起こさせる。何ともドキドキな一時を過ごしてしまった。しかも照れを誤魔化す為にワインを呑み過ぎてしまい、ウトウトし始める。

「美咲、ココで寝たら風邪をひくぞ」

「う…ん…」

 ウサギさんの声が聞こえたが、ダメだ…眠気に勝てない。
俺はそのまま意識を失った。







━━そして、朝。高橋美咲、現在混乱中。

 頭が痛い→二日酔い
 身体が怠い→これも二日酔い

 ならば頭以外の…///口には出せない箇所が痛むのは何故!?
      ↓
 答え:バカウサギのせい


 目が覚めたら、バカウサギの腕の中だった。しかも裸///

 何故!?

 記憶がない…恐らくは呑み過ぎたせいだろうが、一体俺に何をした!エロウサギ




あきゅろす。
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