スキット ガラムとの戦況 「何でガラムとレグヌムって戦争してんだっけ?」 『本当に知らないのか…』 「だってさぁ、あたしの地方って戦争に縁が無いもん。 新聞の扱いも小さいモンよ?」 『…じゃあ、丁寧に教えてやらないとな。ちゃんと聞いとけよ?』 「ちゃんと聞いてあげるってのよ。しっかり教えなさいよ?」 「何で、どっちも偉そうなの…?」 『この戦争はガラムが交易路を一方的に封鎖した事が発端なんだ』 「あれ?山賊を装ったレグヌム軍が、 ガラムの鉱物輸送隊を襲撃したからって聞いた事あったんだけど…」 「そりゃ、お前、ガラムがそう宣伝しただけだ」 『そう。ガラム軍はゲリラ戦にどうしても持ち込みたい意図があったんだよ。 だから早々と公道を封鎖したんだ』 「へええ、そうだったの?そんなの知らなかったよ…」 『ガラムの戦の仕方を考えれば自明の事だ。 ガラムは兵士っていうより武芸者の集団って感じだからな…』 「(フアァア…、退屈な話…)」 「レイルって詳しいんだね。戦争に興味あるの?」 『あ…いや。ちょっと耳に入っただけだ』 「ふうん…。だってさ。イリア、わかった?」 「はぁ?あ、ああ…、うん。 ちゃんと聞いてたってば。ちょっと耳に入ったんだって?」 「「『聞いてねえよ、コイツ…』」」 [*前へ][次へ#] |