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悪魔な貴方と総長と
校門前にて


校門まで、白石とそろそろ上映が始まる『ニャンコ侍達の運命』について話した。


「アイツらさ、ニャンコって顔してないよな。」

「あぁ、本当にな。猫、っつうか…ありゃトラだろ。どちらかというと。」

「声も芸能人なんだろ?白石、アレ見たい?」

「いや、微妙ー…」


本当に、ニャンコ、と可愛いく言ってしまっているトラ似の猫達の顔を思い出しながら歩いていた。


「あ」

「へ?」


―ボスっ


何かにぶつかった。



「三谷……と、透?」

「よぅ」

一条っ!!!!!???

俺目の前を見てた筈なのに?!目の前に出で来たらしい一条に気付かなかったとか!どんだけニャンコ侍に夢中だよっ!!!!!!!!!


「ふっ、前見てちゃんと歩かねーと、悪い奴にブツかるぜ?三谷」


「はひっ!」


く、くそう!
小さく笑う感じが格好良すぎだろ!?

しかも、悪い奴ってなんだよ!

あれか、不良かっ!!!

ぶつかって肩が外れたから慰謝料払えっていう、あれか?!


「…三谷、やっぱ小せぇな。」

んん??


「って、ぎゃああああああああああ!!!??」

俺、一条に抱きしめられてるぅぶふぉっ!!!!!!!!


「…一条、は、ははなし…っ!!!」

「あ?離さねぇっつったらどうする?」


そう言ってニヤリッ、と笑う一条。


ひぃいいいいい!!!!!

いつぞやのワイルド様降臨ですかね!!!

格好いいですけど女の子にやって!!!



―バシッ


「……」
「ふざけんのもいい加減にしろ一条。…ココは人目に付く。」



皆様、今のご覧になりました?

白石、一条のこと叩いたよ!!!!

白石、違う意味でかっけぇええっ!!!!!!


舌打ちしながらも一条は離してくれたけど、なんか不機嫌??

ちょ、怖っ




「三谷、ちょっと待っててな?…一条、ちっと来い。」

「あ?面倒くせぇ…」


面倒くさいとか言いながらも、やっぱり白石についていく一条…

やっぱ白石すげぇっ!



不機嫌な一条をチラリ、と見ると白石は溜め息をついて俺からちょっと離れた場所で一条と何やらコソコソと話している。

なんだか俺、疎外感…。

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