悪魔な貴方と総長と
お風呂で考え事はいけません
お風呂場に行って、服をいつものように脱ぎ捨てた。
そして、シャワーを頭から浴びた。
…………………………………………………………………ん?
いや、まてまて…母さん…さっき電話で何ておっしゃってた?
夏紀君今日ここに泊まる?
トマル?
ええぇえぇえ!!!!!!!!!!!!
ちょっとないよ!?そんな…例えるなら、ライオンの檻の中で一晩いなさい。ってやつだよ!しかも腹ペコなライオン!!
そんくらい怖い!!!!!
あぁやばいどうしよう…!!
あ!
佐藤が風呂にはいることがあったら、その時に、家から出ればいいんだ!!
そうだよ!友達ん家泊まるとか!
あー!そうしよそうしよ!
俺はそうと決まれば、頭を洗い、そして体も洗う。
ふと、あまり早く出るとなんか怪しまれそうかな?とか思って、ちゃんと用意されてる湯にはいった。
ちゃぽん…
「はふー…」
おお、お風呂ってリラックス効果があるのか、ほっ、と落ち着いたような気がした。
「それにしても…」
佐藤が入れたという入浴剤…この香りは…多分家にはないやつだ。
香りが初めてだから、多分そうだ。
いつも使ってるやつみたいじゃなくて、なんか肌がスベスベしそうな成分が入ってそうな感じ。
色も不透明な白乳…
「ん?」
上せたかな?
ちょっとフワフワする、かも?
―ガラー
「へ?」
「どう?湯加減は〜?」
佐藤が入ってきた。
いや、何故?
「背中、流そうかな?って思って〜それに一緒に入った方が〜節約じゃね?」
え?節約?
佐藤が節約?
そんな主婦的な、台詞を佐藤から聞けるとは思わなかったぞ、俺。
あ、せっかく背中流してくれって言ってんだから、お願いしよ…。
「あ、じゃあお願い?」
俺がそう言うと佐藤は笑った。
何がおかしくて笑ったかはわかんないけど…
「じゃあ、俺も体洗ってからでい〜?」
「うん、いいよ?待ってる。」
俺はそう返事をして、佐藤が頭や体を洗うのをぼんやりと見ながら、待つことにした。
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