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悪魔な貴方と総長と
放課後


六時間目、やっと悪魔佐藤から解放された俺に待っていたのは、数学の小テスト。
涙出ちゃった…。

それに昨日も佐藤と色々あって、一条と帰る約束してたのに、すっぽかしてしまった。

いや、なんかもう色々ショックで、気付いたら家にいたんだよな…。


あ、ちゃんと一条にはメールでごめんね、って送ったけど…。


「三谷」



「うをっ!」



机に突っ伏してた状態だったから教室に人が入って来たことに気付かなかった。

「…一条?」



振り向いて、近くまできていた一条の名前を呼べば、ふっ、と小さく笑われた。


「ど、どどうしたの?」



一条に見入ってしまったことでどもってしまった俺。

か、カッコ悪るすぎだろぉ……!!!


「いや、昨日帰れ無かったから、今日また誘いにきた。」


くしゃり、と髪を撫でられる。


「…うん、帰る!」



カッコイイですね!一条さん!
髪をくしゃり、とした瞬間の表情も、女の子がみたらイチコロだと思うなっ!!


「…三谷」


くっ、と笑いながら、一条は俺のカバンを指差した。
俺のカバンには現在何もはいってなくて…

準備するの忘れてた!!!!!!


「ご、ごめんね!」



慌てて、俺はカバンに荷物を詰め込んだ。


「じゃあ、帰ろっ!!!!」

「そうだな」



そういって俺達は、教室を後にした。

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