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悪魔な貴方と総長と
うぎゃああ!!


あぁ、どうしよう…


チラリ


こ、こっちみて笑ってやがるっ!

だけど乗らなきゃ…精神的にも肉体的にも耐えられそうにないぃ…





「し、失礼します…」




俺は極力、佐藤の体に触れないように、壁に持たれて座っている佐藤の上に跨った……。

いや、いくら、膝に座ってないからって対面はきつ…

―ぐいっ



「ちょっ!!!??な、」


「ん〜?隙間があったから〜」


ね?
など言いながら、更に俺と佐藤の距離が縮まる。


主に下半身が。


「さささ佐藤っ…は、なしっ」

慌てふためく俺!
そりゃあ、だって!!!

俺の股間と佐藤のお腹が密着中!!!だからだよ!

いつの間にか、俺はモロ佐藤の脚に座っちゃってるし!!??

ちょ、まじで誰か!


「う、うぎゃああっ!!!お願いしますはなしてくださいぃいっ!」
「しーー…」

しーー…、じゃねぇっ!!
と内心、叫んでいたら、耳元に口を寄せてきた佐藤に反応が遅れた。


「最初から、他のやつ呼ぶ予定は無かったけどね。可愛いぃねぇ、翠は。」


なんて言われたものだから、鳥肌。
そして固まった。

しかも耳が…


「…舐めるなぁあああぁ!!!」


―ゴツン


「…翠…?」


うわぁああ!
俺の渾身の頭突きが!!

にっこり笑って流しやがった!!
しかも俺にだけダメージ!?


「そ〜いえば、翠は…





可愛い俺のオモチャ…」



ビシリッ――



「って言ったら、静かになるし、固まっちゃうよね〜」


それは、お前が怖いからだよ!!


「…どうしてかなぁ?」


面白ろそうに笑いなから、佐藤がどんどん顔を近付けてくる。


何をされるかわかってるけど、俺の体は恐怖で動けない。

どんだけトラウマになってるんだ…俺…


「…翠」



チュッ




……………あれ?


そんな可愛いらしい音のものでいいんですか?


チュッ


あれ?

約束は一回じゃなかったっけ?



チュッ
チュッ


………お、かしいっ!ちょっと俺、今何回キスされてんの?!


チュッ


「ちょっ、佐藤約束は1日いっか――んん!!」



口を開いた瞬間。


今まで可愛らしい音だったものが、深いものになった。




俺パニック!!!!!!!!!






「んん!!…………!!む…う゛っ!」




苦しい!息っ!息、息!!!


「ぷはっ!」

やっと息が吸える…ぅ?



「んむっ!!!」




まったかぁああ!!!!!!!!!!??



なんで!?

ちょ、まじで、……し、舌ぁぁぁああ!!???



ドンドンと佐藤の胸を叩く。
これが今、俺に出来る最高の抵抗と降参のサインだ。

うん。今この目の前にいる佐藤の舌を噛み千切れ、といったやつ。

人間じゃないぞっ!
この佐藤と同じ悪魔だ!





じゃッッッなくて!!!
混乱しすぎて、トリップしすぎた!

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あきゅろす。
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