悪魔な貴方と総長と
④
そうだよ、俺こいつに呼び出された時確実に顔も名前も知られてた。
自慢じゃないが至って平凡に生きて…じゃなくて不良とか厄介なものに絡まれないように、コソコソと生きてきたはずだ！
しかも、佐藤はなかなか学校来ないから接触なんかはなかったはずだ！
「翠のことは～、調べた。で翠が、中学生のころから、名前知ってる～」
な・ん・で・す・と!!!!???
いやいや、す、ストーカー発言か！？
お、お母さーん！！人生の中でストーカーされる経験が自分に起こるなんて夢にも思いませんでした！しかも同じ男にっ!!!!!!
真っ白になりそうな、頭を頑張って保ち、俺から、違う人にターゲットを変えていただこう！
ひ、卑怯とか言うな！
誰でも同じことするよ！？
「……な、夏紀様ならもっと可愛い子とか、面白い子とか、エロイ子とか、素直な子とかよりどりみどりじゃないです、か、俺なんか止めて、その人たちの方が夏紀様を楽しませて、くれます、よ！絶対！」
「あっははは！エロイ以外全部翠に当てはまるね～！」
「何故！？俺、平凡！」
あ、言っちゃいましたよ…。自分でいってダメージが………
「……翠じゃなきゃ…」
はい？なにか言った？
「え？な、なんて？」
聞こえなくて、勇気を振り絞りきいてみた…！
ちょっと怖かったけど、後ろにいる佐藤をチラリとみたら…
にっこり、と笑ってた。
「翠、３年前のお話をしてあげる。ちゃんと聞いて、俺の質問に答えられるよ～に。」
ね？
と首をコテン、とさせた佐藤…。
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