悪魔な貴方と総長と 朝 翌日。 学校に行くのを少しだけ躊躇った。 だって佐藤にあんなことされたのを、何人かの生徒に見られたんだから、…行きにくい…。 暴力だけならまだしも…。 男にとって大事な部分を触られてるのをみられたわけだし…。 三谷はホモだ―!とかなってたらどうしよう!!! 友達みんな居なくなっちまうよ!!!!!! そんなことになってたら確実に俺は転校してやるっ!!!! 佐藤の馬鹿野郎っ!!!! とか、そんなことを一人で考えてたら、……学校着いちゃった! ああああ!もう! 行くしかないよね…。 俺のとこの高校は玄関在るけど、下駄箱はない…。 だから、すぐに教室に向かうしかないんだよなぁ…。 のろのろと階段を上り、教室の前にきた…。 うわぁ、すっっっっごい緊張…!!! あぁ何か視線を感じるよ俺! 「はぁ…」 溜め息を吐いて、教室の中に入った。 ――ガラ 「ぁ…おはよう」 教室に入った瞬間、皆が俺を見た。 …とりあえず挨拶は、してみた。 「三谷!大丈夫か!?」 「昨日助けらんなくてごめんね!」 「どっか痛いとこあるか?!」 クラスの女子も男子も一斉に俺の周りに集まってきて、謝った。 「え…あ、の?」 突然のことに俺は唖然として、あたふた。 「三谷君?」 「け、軽蔑とかしてない?」 今日、朝に思ったことをきいてみた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |