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WE love gatekeeper!!
B

バシャリ

「…殴りますよ恭夜さん」

「熱っ!!!!!」


おっと、ココアをかけてしまった。


「おまっ!!お前!!熱いわ!ちょ…みろ!少し赤くなって」


「歯みがき粉でも貸しましょうか?」


「ひでぇ!お前なんだけど?!この火傷つくったのお前なんだけど!!冷たすぎるだろ!」


俺的には、そんな原因をつくったのは恭夜さんなんだけど。

おれ、悪くない。


ぽい、っと歯みがき粉を恭夜さんに放りなげてからココアでびちゃびちゃになってしまった床を拭き始めることにした。

「…っつー、あーあー、慰めてもらうつもりだったのに…」

「恭夜さん、ココア飲みますか?」

「要られねぇわ、また掛ける気だろ、お前」


いまだに歯みがき粉片手にそのままの体勢の恭夜さん。

仕方ないタオルも貸してあげよう。


「はい、タオル」


「…あ?あぁ、…いい」

「は?」


ちょっと、首から下のワイシャツ茶色いよ?
いいの染みになってますけど。

「一応、もう一度聞くが、ダメか?」

「ダメですなにいってんですか本当に」

今度こそ追い出そう。

「舐めたり弄ったりもだめか」

「今度こそ殴りますよ」



「…はぁー…冷たいな綾太は…」



冷たい要素なんかない。むしろ返事してることに優しささえ…


うん?

そういえば何故こんなに…


「恭夜さんがこんなにしつこいの初めてかも…」


なんかあった?
あ!


「理事長にでもいじめられましたか…」

「…だったらよかったんだけどなー…じゃ、俺帰るわ」

「え?」



理由を聞こうとしたのに、恭夜さんは帰ってしまった。

…え、もしかしてココアのやつ、そんなに痛かったか…もしくは、理事長にいじめられた…でも、それならいい、っていってたし…服にココアの染みつけたから?

ココア飲まずにかけちゃったから?



…って、お、俺がわ、悪いのか?

あ、あんなにあっさり帰られるとなんか…罪悪感が…。

いつももっと粘るのに…。


明日謝った方がいいかな?

一応…。









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