[通常モード] [URL送信]

WE love gatekeeper!!


だから宇崎に聞いてみることにした。




「なぁ、宇崎…もしかしてなんだけど…」


俺がそう言い始めると、宇崎は、バッと音がなりそうな勢いで、俺をみた。

ちなみに顔は真っ赤だ。

「えっと、あの、その…」

口を開いたり閉じたり、意味がない言葉を言ったり…やっぱり…そうなのかなぁ…?

言いにくそうだから、まぁ俺から言うけど…









「宇崎さ、俺の名前知らない?」






「え??」



え?

こっちが、え?、だよ。

「あれ?違う?名前…もしかして知ってた?」


「あ、あぁ!ごめんなさい!知らな、かったです!(よかったそんなことだったのか…てっきり…)」


えー?!

やっぱり知らない!!
でも、まぁこの学園の子達は顔が綺麗な人しか覚えないし、当たり前か。

しかも、俺、教員でもないし、一年の内に会う人あんま居ないもんな?


「俺、宮野 綾太。宮野さんでも綾太さんでも、良いぞー。歳は21!独身さ☆」


と、まぁ軽ーく?自己紹介。


「じ、じゃあ、綾、太!」

「はい!待ったぁ!!」


俺の名前を呼んだ際、おかしなことが起きてしまったので、ストップをかけてしまった。


それなのに、ストップをかけられた当の本人は、キョトン、とした顔でこちらを見ている。


「俺、宮野さんか綾太さん、って言ったのに、いきなりの捨て呼びから始めたから、俺びっくりだよ!?」

「そ、そんな他人行儀な呼び方っ…」

「他人じゃんっ俺達!!!!!!!」


何言ってんのこの子!

それなのに、宇崎はグイッと一歩俺に近付いて、何を考えたのか胸辺りに顔を埋めて抱きついてきた。


「う、宇崎?」


「そんなんじゃ、綾太と近くなれないじゃない!」



えぇええぇえっ!?


「近くって、何!?」

「僕、綾太の恋人になりたいからっ!!!!!!」



本日二回目の、


何言ってんの、この子っ!!!!





「無理だから!」
「無理じゃない!」




俺は 混乱して 何が なんだか わからない。


俺は 頭が 真っ白に なった … …

[←][→]

18/43ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!