WE love gatekeeper!! 3 だから宇崎に聞いてみることにした。 「なぁ、宇崎…もしかしてなんだけど…」 俺がそう言い始めると、宇崎は、バッと音がなりそうな勢いで、俺をみた。 ちなみに顔は真っ赤だ。 「えっと、あの、その…」 口を開いたり閉じたり、意味がない言葉を言ったり…やっぱり…そうなのかなぁ…? 言いにくそうだから、まぁ俺から言うけど… 「宇崎さ、俺の名前知らない?」 「え??」 え? こっちが、え?、だよ。 「あれ?違う?名前…もしかして知ってた?」 「あ、あぁ!ごめんなさい!知らな、かったです!(よかったそんなことだったのか…てっきり…)」 えー?! やっぱり知らない!! でも、まぁこの学園の子達は顔が綺麗な人しか覚えないし、当たり前か。 しかも、俺、教員でもないし、一年の内に会う人あんま居ないもんな? 「俺、宮野 綾太。宮野さんでも綾太さんでも、良いぞー。歳は21!独身さ☆」 と、まぁ軽ーく?自己紹介。 「じ、じゃあ、綾、太!」 「はい!待ったぁ!!」 俺の名前を呼んだ際、おかしなことが起きてしまったので、ストップをかけてしまった。 それなのに、ストップをかけられた当の本人は、キョトン、とした顔でこちらを見ている。 「俺、宮野さんか綾太さん、って言ったのに、いきなりの捨て呼びから始めたから、俺びっくりだよ!?」 「そ、そんな他人行儀な呼び方っ…」 「他人じゃんっ俺達!!!!!!!」 何言ってんのこの子! それなのに、宇崎はグイッと一歩俺に近付いて、何を考えたのか胸辺りに顔を埋めて抱きついてきた。 「う、宇崎?」 「そんなんじゃ、綾太と近くなれないじゃない!」 えぇええぇえっ!? 「近くって、何!?」 「僕、綾太の恋人になりたいからっ!!!!!!」 本日二回目の、 何言ってんの、この子っ!!!! 「無理だから!」 「無理じゃない!」 俺は 混乱して 何が なんだか わからない。 俺は 頭が 真っ白に なった … … [←][→] [戻る] |