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〜龍と刀〜
陽の学校生活T
朝のホームルームが終了。担任は教室を出ようとした時、最後に一言付け加えた。

「おぉ、忘れてたな。最近、山の近くで爆発があったのは知ってるな?知ってる事を前提に話すが、危険だから近付くなと警察から連絡があった。全く、世の中物騒になったもんだな」

陽はその言葉にピクリと体を震わせる。なんせ、その爆発は自分が引き起こしてしまったのだから。

「(……あ、多分俺のだ)」

「龍神ぃ?どしたの、ぼーっとしてさ」

仲の良いクラスメートが陽の異変に気付き、適度に話し掛けた。

「いや、何で爆発したのかなとか思ってな。(まぁ、俺がやったんだろうけど、話題には乗っとかないとな……)」

「テロリスト!」

「バカか、お前。山爆破するテロリストがどこにいる?」

この会話が他にも聞こえたらしく、クラスの中は原因当て大会みたいになっていった。
答えを知るのは陽だけ。

耳を傾けてみると、一番まともなのが、自然界のガスに引火・戦時中の不発弾。
これ以外を並べてみるとしよう。

一つ。先程も言った通り、テロリスト説。有り得なくも無いが、狙う理由が分からない。

一つ。宇宙人の飛来。もしくは、隕石説。前者は有り得ないが、後者についてはいかがなモノか。隕石が落ちたなら、国内的ニュースになっているはずなので、これも却下された。

最後の一つは、魔法使い達による戦争説。実質、これが正解に近い。陽を除くその他のクラスメートはこれが一番有り得ない、漫画の読みすぎだ、などと発言者を叩いている。

結局意見はまとまらず、一時間目の開始を告げるチャイムが鳴った。

「一時間目は、っと英語か……寝よ」

そう言って机に突っ伏す陽。

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