〜龍と刀〜
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「でもさ〜心配はいらないよ?協会から聞いたと思うけど周辺に居る魔術師や剣士とか、力ある人達には警戒令出てるし〜。それと、今さっき協会の長からの新しい命令が出たんだけど聞いたか〜?」
新しい命令?、と首を傾げる。特にそんな話は聞いていなかったと思う。
「まあ龍神にはあんまり関係ないけどさ〜、龍神 陽を全力を以て援護しろだとさ。あと、月華ちゃんのお父さんが呼ばれてたな〜」
「……金鳳の?また何かやったのかあの人は?……で、先輩はなんでそんな事まで知ってんですか。また内部に忍び込んで?」
照れ隠しのように頭を掻きながら答える幸輔。
「あははは。今回は盗み聞きさ〜。協会に用事があってね。公に出来るようなモンじゃないけど。話すと長くなるんだけど聞く?」
「聞きませんし、聞きたくありません。いや、それよりも、犯罪じゃねえか!?不法侵入!……盗み聞きって、それじゃ、今ここ居る先輩は式紙?」
「やっと気付いたか〜本元は今、京都さ〜。お土産買ってこうか?」
式紙、お札みたいな形状をしているが、術式を組み込む事で様々な効力を発揮する、裏社会では必須の魔道具だ。
陽が白銀を喚ぶ為にも使用している。
その時の術式は召還。
多分、式紙幸輔に組み込まれているのは身代わり、もしくは分身などといった類の物であると推測出来る。
どちらにしても高度な技量が必要とされる術式で、幸輔本人の凄さを認めざるを得ない。
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