[携帯モード] [URL送信]

その他
【ilomilo】ハッシュ・ア・バイ


 赤い子・iloは、まいばん早くねるようにしています。
 おさとうを入れたホットミルクをのんで、ふかふかのベッドに入ったら、すぐに目をとじるのです。

 本当はちっともねむたくないけど、それでもiloは、早くねるようにしています。

 だって、目がさめたら、朝がやってくるから。

 まっくらな夜がおわり、お日さまがすがたをあらわしたら、朝のはじまりです。
 朝になれば、またmiloと会えます。
 だから、早く夜がおわって、早く朝にきてほしくて、いつもすぐにねてしまうのです。

 テーブルの上のバッグには、明日miloと食べるメイプルリーフクッキーが、入っています。
 朝がきたら、これをもって公園に行こう。

 早く、miloに会いたいな。


☆ ☆ ☆




 青い子・miloは、こんやもなかなか、ねむろうとはしません。
 ミルクたっぷりのカフェオレをのみながら、ソファにすわって、まっくらな空にうかぶお月さまをながめていました。

 ほんとうは、とてもねむたいけど、それでもmiloは、ねむりたくありません。

 だって、朝がまちどおしいから。

 お月さまが家にかえり、空があかるくなったら、もう朝です。
 朝になれば、またiloと会えます。
 だから、朝にきたらすぐに公園に行きたくて、ねむろうとはしないのです。

 テーブルにおいたバスケットには、明日iloとのむための、アップルティーとティーセットが入っています。
 朝がきたら、すぐにおゆをわかして、公園にいそごう。

 早く、iloに会いたいな。


☆ ☆ ☆




 やがてiloは、スヤスヤとねむりはじめました。
 そしてmiloも、そのままソファでねむってしまいました。

 そんな二人を見て、お月さまはやさしくほほえみました。
 
 おやすみなさい、ilo。
 おやすみなさい、milo。
 
 二人が、また明日会えますように。




【あとがき】

最近すっかりハマってしまった勢いで、こんなものを書いてしまいました。
本当、誰得ですね。うちのサイトにいらっしゃる方で、一体何人このゲームを知ってる人がいるでしょうか?(^_^;)
でもこのゲームかわいくて楽しくて、本当大好きなんですよ!
短いので「落書きの間」とどっちに載せるか迷いましたが、とりあえずこっちに掲載。
キャプター4ので、二人が離れ離れになるのが嫌でお日さまを探すという展開に、きっと二人は家に帰ってから、明日が待ち遠しくて仕方ないんだろうなと想像したら、こんな話ができました。

ちなみにタイトルは英語で書くと「Hush-a-bye」。
「おやすみなさい」と子供にやさしく語りかける意味で、日本語で言うなら「ねんねんころりよ」みたいな感じです。

(2011.11.21)



その他・小説の一覧に戻る

トップページに戻る



[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!