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旋光の輪舞<会話形式>
【ファビリリ】オペレーターたるもの 〜帰還編〜



ファビアン
「こちらファビアン。これより帰還する。管制室、応答せよ」
フィロメナ
「お疲れ様でした。リリも隊長の帰還を待ってますよ」
ファビアン
「いやっ、その、あれはだな…………、とっ、とにかくっ、これから帰還する! 通信終わりっ!」


◆◇◆◇◆



フィロメナ
「ふふ、切れてしまいました」
リリ
「あの……ファビアン先輩、じゃなくてっ、隊長は怒っていませんか、あの雰囲気じゃ……」
フィロメナ
「心配しないで。疲れているだけだと思います。一人で奮闘されてましたし」
リリ
「あの、それと、フィロメナさん。まだこのエプロン、付けてないといけませんか?」
フィロメナ
「隊長が帰還するまで、我慢して」
リリ
「は、はい……」




「(ひそひそ)本当に隊長が、たった一人で制圧してくるなんて……。どれだけ隊長は、リリ先輩をお慕いになさってるんでしょう?」
グスタフ
「(ひそひそ)ありゃきっと、熱血・奥手な隊長サンならではの反応だぜ。内心じゃ、色々ガマンしてんだろうな〜」
セオ
「ふん、くだらん」
グスタフ
「新婚さんであれだったら、ナースとかメイド服とかスク水とか見たら、一体どうなるんだろうな〜♪」

「たかが制服や作業着にいちいち反応している程度なら、軍(ここ)にいて寿命がもたないでしょう。馬鹿馬鹿しい」
グスタフ
「おっ、忍ちゃん、面白いコト言うね! 座布団1枚!」

「からかわないでください!」
グスタフ
「セオはどう思う〜?」
セオ
「…………くだらん」



フィロメナ
「まさに、一騎当千の活躍。ここは一つ、『お疲れ様』の気持ちを込めて出迎えないといけません。
リリ、先程教えた台詞、言える様になりました?」
リリ
「はっ、はいっ。
おっ、お帰りなさ…、あ、あなっ、あなた……。ごっ……ごっ……、ごはんにするっ、それともおふろっ、それとも……っ」
フィロメナ
「急いで言ってはダメですよ」
リリ
「すっ、すいません。その……意味はよくわからないのですか、何故か緊張してしまって……」
フィロメナ
「気持ちはわかりますが、まずは間を大切に。優しく甘える様に、癒す様にしゃべって」
リリ
「すいません……」
フィロメナ
「今後の為にも頑張って。貴女はもっと頑張れるはずです」
リリ
「す、すいません……。
そうですわ。私は今後も、隊長のオペレーターを務める機会があると思う。ここで躓いていては……っ」
フィロメナ
「リリ、もっと先の未来も考えなさい」



グスタフ
「ん〜、これから面白くなるってのに、肝心のリリがな〜…」

「もう十分でしょう。あれではリリ先輩が可哀相です」
グスタフ
「……! いいコト思い付いたっ! ちょっと俺、買ってくるっ!」

タタタタ……


「ちょっと、どこに行くんですっ? まだ任務中……、って」
セオ
「行ってしまったな」


(15分後)


タタタタ……

グスタフ
「たっだいま〜♪」
セオ
「どこに行っていた?」
グスタフ
「ちょっと購買に」

「何を買ってきたんですか?」
グスタフ
「にひひ、後で教えてやるよ。そんなうたぐり深い目で見んなよ、忍ちゃん♪ そう睨むなよ、セオ♪」

「その言い方、いい加減やめてくれませんか?」
セオ
「普段通りに見ているだけだろう」
グスタフ
「お〜いリリ、ちょっとこっちに着替えろよ」
フィロメナ
「グスタフ、これって……」
リリ
「グスタフさん、これは何ですの?」
グスタフ
「セリフ言いにくいんだろ? だったらさ、これを着ろよ。これ着りゃ、隊長サンもイチコ……じゃなくて、疲れも吹き飛ぶって」
リリ
「まあ、凄い服なんですね。でも、そんなに凄い服でしたら、隊長に着ていただいた方が……」
グスタフ
「いやぁ、それがさ〜、これは視覚効果が重要な服だから、癒す対象が着ちゃイミがないんだ」
リリ
「そうなんですか……」
グスタフ
「さっさとあっち行って着替えてこいよ。隊長帰ってくるぞ。あ、出来上がりはこの図みたいな感じにな」
リリ
「はっ、はいっ。グスタフさん、ありがとうございますっ」


タタタ……


グスタフ
「いい顔して走ってったぞ。にひひ、早く隊長帰ってこないかな〜♪」
フィロメナ
「貴方もなかなかやりますね」
グスタフ
「まあね〜♪」


◆◇◆◇◆



ファビアン
(あ〜、さっきは飛ばし過ぎたな……。だいたい、なんでリリがエプロンして『いってらっしゃい、あなた』なんて言ってくるんだよ。ったく、新婚さんかよ……。
あ〜、思い出しただけで、顔赤くなってきた)


ファビアン
「今戻ったぞ〜…………って、リリっ!?」


リリ
「おっ、お帰りなさいっ! ごっ、ごはんにするっ、それとも……っ。
(あぁダメ、上手く言えませんっ)」

ファビアン
「は……」
リリ
「あの……隊長っ、」


ブ〜〜っ!!
(↑鼻血の吹き出す音)

ファビアン
裸えぷろおおぉぉぉ〜〜んっ!!!!??

ばたっ
(↑ファビアンが倒れる音)


リリ
「隊長っ!?」
グスタフ
「ざ〜んねんっ♪ これは裸エプロンではなくて……、リリ、後ろ向けよ」
リリ
「はっ、はい」
グスタフ
「じゃ〜んっ! タンクトップとショートパンツの上に、エプロンを着ただけでした〜♪
パッと見、裸エプロンっぽいだろ? もちろん、生足は基本☆」
フィロメナ
「リリは足も綺麗ですね」
リリ
「そ、そんな事は……、それより、足がスースーするんですけど……、って、あら、隊長っ?」


ファビアン
「……」

「幸せそうな顔で気を失いながら、鼻血を垂れ流しているなんて、最悪です」
セオ
「医務室に連れていくべきか?」
フィロメナ
「鼻血を出しながらは格好悪いですが、致し方ありませんね」
リリ
「隊長っ!? しっかりしてくださいっ!」
グスタフ
「あ〜、純情・奥手な隊長には、刺激が強すぎたか」


おわり


【あとがき】

ファビリリの話なのに、ファビアンの出番が少しなうえ、いじり倒して終わりました。
ごめん、ファビアンm(_ _;)m

そして、今まで全年齢向けの作品ばかりだったのが、Hなネタが出てきてしまって、不快に思われた方には本当に申し訳ありません。m(_ _;)m
って言うか、ノースリーブ+ショートパンツ(またはミニスカート)でエプロン着ると、お手軽に裸エプロンっぽくなってしまって、いけません。

書いていくうちに、フィロメナさんとグスタフが加速してしまいましたwww
(月神さん、予想以上にこの二人は強力でした!)
フィロメナさんは穏やかに、グスタフはあっけらかんと、ファビとリリを茶化してくれると思いますf^_^;
で、忍とセオは、何か企んでる二人に呆れつつも、結局止めないとwww

それと、一応セオさんはむっつりではないと、フォローしておきますf^_^;



余談ですが……

セオ
「お前達は、自分の企みの為には出費を惜しまないのだな」
フィロメナ
「ご心配なく。エプロンはリリの自前です」
グスタフ
「タンクトップとショーパンは、リリが買い取ってくれたぞ〜。これを機に、もっと露出度上げればいいのにな〜♪」

「お二人とも、したたかです……」

で、医務室では、リリが心配して、まだ気を失ってるファビアンの側についてるとwww



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