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旋光の輪舞<会話形式>
【オールキャラ】鳴神ルキノぷれぜんつ お料理コンテスト


鳴神家主催で、料理コンテストが開催される事になった。
ルールは各勢力ごとに代表を選び、自慢の料理を審査委員長であるルキノに振る舞う事。
優勝したチームには賞金が出るとあって、各組織ともに意気込んでいる様だが……。




【G.S.O.編】

チャンポ
「料理コンテスト?」
ツィーラン
「うん、各勢力から代表を出して、得意料理で競うんだって」
チャンポ
「料理か〜。う〜ん、ワタシ苦手なのよね」
本郷
「何だ、君は料理も出来ないのか。情けないな」
チャンポ
「うるさい! とにかく、ディクシー頼んだわよ!」
ディクシー
「任せてください、チャンポ先輩! お菓子作りなら自信があります!」
ツィーラン
「この前作ってくれたケーキ、とってもおいしかったもんね♪ 頑張ってね、ディクシーさん!」
ディクシー
「はいっ!」
櫻子
「あら、料理コンテスト? それだったらもう、私で申し込んでおいたわ」
チャンポ
「さっすが隊長、行動が早い!」
ディクシー
「ありがとうございます、櫻子さんっ」
櫻子
「フフフ、どういたしまして。さ〜て、早速材料の調達に行こうかしら♪」
チャンポ
「……はい? 何で隊長が?」
ツィーラン
「出場するのはディクシーさんじゃ……」

櫻子
「ちよっと、人の話聞いてたの? 『私で申し込んだ』って言ったでしょ」

チャンポ
「『私で』……、って〜〜っ!?」
櫻子
「ここは懐石料理にしようかしら、ルキノ君は和食好きだもんね♪」
本郷
「櫻子さん、気を確かに!」
ツィーラン
「そうですよ! ディクシーさんもやる気になってるし、ここは任せてください! ねえ、ディクシーさん?」

ディクシー
「すごいであります! 櫻子さんは懐石料理が作れるんですかっ。うわ〜、尊敬するです! 頑張ってください!!」

櫻子
「ふふ、ありがとうディクシーちゃん♪」
チャンポ
「ディクシ〜〜っ!!」
ツィーラン
「そう言えばディクシーさん、まだ隊長の料理食べた事なかったっけ……」
本郷
「こうなったら、ジラさんに諭してもらうしかないな……」

アレッサンドロ
「櫻子くん、随分とやる気に満ちているね。けっこう、頑張りなさい」
櫻子
「ありがとうございます。フフフ♪」

チャンポ
「最後の砦が〜〜っ!!」
アレッサンドロ
「(ヒソヒソ)やる気になってる櫻子くんは、誰にも止められんよ。見なさい、実に生き生きとしてるじゃないか」
チャンポ
「確かに……」
櫻子
「それじゃ、材料の調達に行ってくるわ。旬だし、焼き物は鰆にしようかしら♪」
ディクシー
「お供するです! 自分にもお手伝いさせてください!」
本郷
「終わった……」
ツィーラン
「ルキノさん、ごめんなさい。悪気は全然ないんです……」


 ☆GSOのメニュー☆
 櫻子さん特製の懐石料理







【S.S.S.編】

リリ
「私が代表、ですか?」
フィロメナ
「隊長直々の推薦です」
ファビアン
「お前料理得意だろ。だから適任だと思って」
リリ
「そんなっ。お料理はしますけど、得意という程では……」
ファビアン
「そんな事ねぇよ、お前の作ってくれる弁当、すっげえ美味いし」
リリ
「隊長……」
ファビアン
「だから、自信持っていいんだぜ」

「あら、最近お昼をご一緒されないと思ったら、そういう事だったんですね♪」

ファビアン
(ギクッ!)
リリ
(かぁ〜)

フィロメナ
「遠慮しないで、明日からは皆さんで食べましょう。あ、『あ〜ん♪』と言って食べさせるのは控えてください」
リリ
「してません、してませんっ!」
ファビアン
「とにかくっ、頼んだぞ、リリ!」
リリ
「はっ、はい!」
フィロメナ
「ふふふ、私もサポートします」

「私も手伝います!」
リリ
「ありがとうございます、フィロメナさん、忍さん」


リリ
(でも、私でいいのかしら? 皆さんはああ言ってくださるけど、自信ないな……)


グスタフ
「リリさん、リリさん」
リリ
「何ですか、グスタフさん?」
グスタフ
「その顔、『自信ありません。どうしましょう……』って感じだけど、もしかしてビンゴ?」
リリ
「はい、お恥ずかしい話ですが……」
グスタフ
「だったらさ、俺に任せてくんない?」
リリ
「まあ、グスタフさんはお料理が得意なんですか?」
グスタフ
「へへ、こう見えてな♪ とっておきの秘策もあるし、ここは一つ、俺に任せてくださいよ」

リリ
(どうしよう……。でもグスタフさんの表情、すごく自信に満ち溢れてるし、きっとお料理が得意なんだわ)

リリ
「では、お願いしてもいいですか?」
グスタフ
「へへ、お任せあれ♪」
リリ
「では私、皆さんにお話してきますね」

タタタ……


セオ
「意外だな、料理が得意だとは」
グスタフ
「まさかぁ、俺自炊しねぇよ。めんどくさいし、買った方が早いじゃん」
セオ
「ならば、何故替わった?」
グスタフ
「言っただろう、とっておきの秘策があるって」
セオ
「秘策?」
グスタフ
「相手はあの鳴神ルキノ。家にお抱え料理人がいる様なお坊ちゃんだから、当然、舌は肥えてる。ただ美味いモン食わせるだけじゃ、優勝できない。そうだろ?」
セオ
「一理あるな」
グスタフ
「だからここは一つ、おもしれぇ料理で勝負するのが、賢いってもんだ」
セオ
「で、何を作る?」

グスタフ
「や・み・な・べ♪」

セオ
「…………闇鍋?」
グスタフ
「お坊ちゃんだからさ、闇鍋なんてやった事ないだろ。絶対珍しがって、喜ぶと思うぜ♪」
セオ
「一般人でも、経験者は少ないと思うが……」
グスタフ
「金持ちなら、もっと少ないだろ♪ そうと決まれば、材料用意すっか。セオも手伝えよ」
セオ
「ああ」
グスタフ
「やっぱり靴下と石鹸は欠かせないよな♪」
セオ
「せめて食べられる物を選択しろ」


 ☆SSSのメニュー☆
 グスタフ謹製、遊び心満載の闇鍋







【ハルモニア編】

ユルシュル
「優勝はハルモニアで、けって〜いっ! だってウチには、ケイティちゃんとミーツェちゃんがいるし〜♪」
ジャイルズ
「頼んだぜ、お二人さん♪」
ミーツェ
「は、はいっ、精一杯がんばります!」
ケイティ
「まかせてっ♪」
アンリ
「すまないが、材料費は極力抑えてくれ。その代わり、賞金が入ったら牛肉を買っていいから」
ケイティ
「大丈夫よ、お兄ちゃん。もやし、豆腐、卵を使った、お財布に優しくておいしい料理にするから」
レーフ
「ねえ、俺も手伝っていいかな?」
アンリ
「お前はダメだ。レーフ、賞金がかかってるんだ、ここは二人に任せよう」」
レーフ
「お願いだよアンリ、俺もみんなの役に立ちたいんだ」
アンリ
「ダメだ。お前、卵だって満足に割れないだろう?」
レーフ
「え〜? 卵なら割れるよ、俺?」
アンリ
「黄身を割らずに割った事があるか? ないだろう? 殻のかけらも入ってるし、それじゃ卵を割れるとは言えないな」
ユルシュル
「不器用だもんね、レーフ君は」
レーフ
「う〜……、ちゃんと割れる様になったらいい?」
アンリ
「ああ、いいだろう」
レーフ
「サンキュー、アンリ! よ〜しっ、そうと決まれば特訓だ! ケイティ、ミーツェ、キッチン貸して!」
ケイティ
「いいよレーフ、がんばってね!」
ミーツェ
「かんばってください、レーフさん」


(レーフ、キッチンで奮闘中)

 コンコン
      ぐちゃ〜

レーフ
「やっちまった〜。う〜、黄身は割れちゃってるし、殻も入ってるし、難しいな〜。あ〜、もう残り2個か……、卵買いに行った方がいいかな?」
ユルシュル
「がんばってる〜、少年?」
レーフ
「あ、ユーシィさん」
ユルシュル
「かんばってる君に、お姉さんから卵のプレゼントよん♪」
レーフ
「わぁ、ありがとうユーシィさん! もうすぐ無くなりそうだったんです。よ〜し、頑張るぞ〜!」
ユルシュル
「うふふ、がんばれ〜!」


(5分後…)

 コンコン
      ぐちゃ〜

レーフ
「う〜、また失敗だ〜……」
ジャイルズ
「おうレーフ、調子はどうだ? ほれ、差し入れだ」
レーフ
「わ〜、卵だ〜! ありがとう、ジャイルズさん!」
ジャイルズ
「なぁに、特訓してるのに卵が無かったら意味がないって、思っただけだ。じゃ、頑張れよ」


(10分後)

 コンコン
      ぐちゃ〜

レーフ
「う〜ん、少しは感覚が掴めてきたかな……」
ケイティ
「レーフ、どう、割れる様になった?」
ミーツェ
「卵買ってきたので、良かったら練習に使ってください」
レーフ
「わ〜、二人ともありがとう!」
ケイティ
「えへへ、どういたしまして。そしてこっちは、お兄ちゃんから♪」
レーフ
「えっ、アンリも卵くれるの?」
ミーツェ
「はい、スーパーの卵売り場でばったり会いました。一緒に渡しに行きませんか、と声をかけたけど、代わりに渡してくる様にと頼まれてしまいました」
ケイティ
「ふふ、素直じゃないよね、お兄ちゃんも♪」
レーフ
「アンリも応援してくれてるんだ。よ〜し、頑張るぞ〜!!」
ケイティ
「がんばってね、レーフ」


(だいたい1時間後)

レーフ
「見て見て〜! 黄身を割らずに割れる様になったよ〜!」
ケイティ
「おめでとう、レーフ!」
アンリ
「……で、何だ、このあびただしい量の割れた卵は? ボールに何杯分あるんだ?」
レーフ
「みんながくれた卵で、たくさん練習したんだ、俺っ! ん〜、100個くらい割ったかな?」
アンリ
「ひゃっ、100個も!? もったいないじゃないか!」
ジャイルズ
「みんなって、お前もあげたのか、ユーシィ?」
ユルシュル
「そういうアンタも?」
アンリ
「練習したのはいいとして、どうするんだ、こんなに……」
レーフ
「そうだ! この卵、ルカさんに食べてもらおう! ちゃんと割れる様になったって、今までの成果も合わせて見てもらおうっと♪」
アンリ
「レーフ、待っ……! 卵持って行ってしまった……」
ミーツェ
「コレステロールの摂り過ぎは、身体に毒ですよ…」
ユルシュル
「ってか、これのどこが料理コンテストや?」


 ☆ハルモニアのメニュー☆
レーフが割った卵×100個(生食限定)







【審査結果の発表……?】

櫻子
「ルキノく〜ん、食べて〜♪」
レーフ
「ルカさん見て見て〜! 俺、卵割れるようになったよ♪」
グスタフ
「へへ、坊っちゃん、食ってみろよ♪」


ルキノ
「…………」
イツカ
「ハハハ、無様だな」
ミカ
「無理しなくていいんだよ、ルキノ君。いや、しない方がいい」
アーネチカ
「元気出してっ。後でお姉ちゃんが、何でも好きなもの作ってあげるからね」
フェイス
「わ……か……」


【おまけ】

ラナタス
「マスター、あ〜ん……」
ニーノ
「うん、おいしい! ラナタスが開けてくれたプッチンプリンは、すごくおいしいよ!」
ペルナ
「わ〜い! ペルナちゃんも食べる〜♪」


おわり


【あとがき】
第3回せんころあんけ〜と内の「誰の料理が食べたい?」の舞台裏ですwww
ごめん、ルキノ。悪気はないんだ、3人も、そして私もm(_ _;)m
レーフのはそもそも料理じゃないけど、そんな事はどうでもいいのです。
参加する事に意義があるのですっ(キリッ)

キャラクター料理得意・不得意については、私のイメージで書きました。皆さんのイメージと合っていない場合があると思います。ごめんなさい。
家庭用が出る前に書き始めていたものなので、レーフの卵の事は、割れるけど不器用だからキレイには割れないって事で(汗)
まさか本編でレーフの卵割りネタが出てくるとは、夢にも思わなかったよ……。


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