[携帯モード] [URL送信]

旋光の輪舞<会話形式>
【パラレル】もしもジャスパーが仮面ライダーだったら……


 民間警察ゴディバ捜査一課所属刑事、ジャスパー・ヒルキット・本郷。
 またの名を、仮面ライダーG。
 人々の平和を守る為、仮面ライダーGは戦い続けるのだった――。


◆◇◆◇◆




  キーンコーン……

チャンポ
「おっ昼〜、おっ昼〜♪」
ジャスパー
「全く、君は休憩時間になると途端に元気になるな」
チャンポ
「うっさいわね、バカ本郷。デスクワークなんて疲れる事してたのよ、解放されたら伸び伸びとするのが普通じゃない? 早くご飯食べに行きましょうっ」
アレッサンドロ
「ふむ、元気があって何より。さて、どこに食べに行こうかね?」
櫻子
「そうですね、中華なんてどうでしょう、天龍とか?」
チャンポ
「さんせー! ワタシ、タンタン麺と餃子食べた〜い!」
ジャスパー
「ハハハ、全く君は……、っ!?」

ジャスパー
(……現れたな)


  (ジャスパー、アレクと櫻子を見る。二人は黙って頷き返す)


ジャスパー
「すいません、僕、用事を思い出したので、先に行っていてください!」
チャンポ
「えっ? ちょっと、どこ行くのっ?」


  (ジャスパー、表に停めておいたバイクに乗って走り出す)


ジャスパー
「…………変身ッ!!」


◆◇◆◇◆




ディクシー
「キャー! かかか、怪人ですぅっ!!」
ツィーラン
「ど、どうしよう……」
モモウサ怪人(中の人:カ○ル)
「わ……か……ぐわ〜〜っ!」
ディクシー
「こっ、来ないでください!」
ツィーラン
「く、来るなっ!」
モモウサ怪人
「わか―――――っ!!」
ツィーラン
「うわ〜〜〜っ!?」
ディクシー
「きゃ〜〜〜っ!?」



仮面ライダーG
「とうっ!」


  (仮面ライダーGの蹴りが怪人に決まり、怪人がよろめく)


仮面ライダーG
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと僕を呼ぶ。
悪に裁きを、人々に笑顔を、この星に愛を、子供達に未来を。
仮面ライダーG、ここに推参!」

ディクシー
「仮面ライダーG!」
ツィーラン
「カッコイイけど、台詞が長い様な……」

仮面ライダーG
「子供達、私が来たからにはもう安心だ。さあ怪人、かかってこいっ!」
モモウサ怪人
「わか〜〜〜〜〜〜っ!!」


  (ただ今戦闘中)


仮面ライダーG
「とどめだ、ライダー……キィ〜ックッ!!」
モモウサ怪人
「ぐわ〜〜っ!! わ……か……(バタッ)」


ツィーラン&ディクシー
「やった〜〜っ!!」
仮面ライダーG
「ハハハハッ! もう大丈夫だよ、ツィーラン君、ディクシー君」
ツィーラン
「ありがとうございます、仮面ライダーG! ……って、どうして僕達の名前を知ってるんですか?」
仮面ライダーG
「ぎくっ? い、いや、ヒーローは何でも知っているものなんだよ」
ディクシー
「凄いです! 仮面ライダーGは物知りなんですね!」
仮面ライダーG
「ハハ……。では僕はこれで。さらばだ!」


  (仮面ライダーG、バイクに乗って去っていく……)


◆◇◆◇◆




ジャスパー
「もうこんな時間か……、みんな食事を終えてるだろうな……。仕方ない、署に戻ろう」

  ぐぅ〜……

ジャスパー
「ふっ、これもヒーローの定めか……」



  ガチャ

ジャスパー
「ただ今戻りまし……」
チャンポ
「遅いっ、このバカ本郷っ!! アンタがどっか行っちゃうから、お昼ご飯パーになっちゃったじゃない!」
ジャスパー
「すまない、ちょっと用事を思い出して……」
チャンポ
「どうしてくれるのよ! ワタシのタンタン麺と餃子、パンに化けちゃったじゃない!」
ジャスパー
「すまない……、って、パン?」
櫻子
「中華はやめて、パン屋で買ったパンを署で食べる事にしたの。本郷君が遅くなって昼抜きになるのは可哀想だし、私達だけ食べているのも気が引けるから」
アレッサンドロ
「これは君の分だよ、コロッケロールとハムレタスサンド」
櫻子
「はい、コーヒー」
ジャスパー
「あ、ありがとうございます……」
アレッサンドロ
「このパンは、チャンポ君が選んでくれたのだよ」
チャンポ
「ちょっ、アレクさんっ! それ言っちゃダメぇっ!」
ジャスパー
「え、本当なのか? 君が……、僕の為に?」
チャンポ
「ばっ、バカッ、そんなんじゃないわよ! 目についたのを適当に買っただけよ!」
櫻子
「あら、そうだったかしら? ツナサンドにするかハムレタスサンドにするかで、随分と迷ってなかった?」
チャンポ
「隊長までっ! あぁも〜とにかくっ、アンタが腹ペコで死にそうな顔して仕事してたら、こっちが迷惑なのっ、やる気も無くなるしっ」
ジャスパー
「チャンポ……」
チャンポ
「だから……、だからさっさと食べて! 余ったから、このあんぱんもあげるから!」
ジャスパー
「ハハハハ、ありがとう、チャンポ」
チャンポ
「……明日は絶対に、チャーシュー麺と餃子だからね」
ジャスパー
「あぁ、わかったよ」


  (ジャスパー、嬉しそうに笑いながら、あんぱんにかぶりつく)


おわり


【あとがき】
第2回せんころあんけ〜と内の「センコロキャラにどんな職業についてほしいか?」という質問で1位になった『ジャスパーに仮面ライダー』を記念して書いてみました。
最初ギャグ路線で行こうかと思っていたのですが、最近の仮面ライダーはほとんど見ていないので、どうパロディにしていいのかわからず、結局中途半端にシリアス路線で行ってみました。ごめんなさいっ。
きっとジャスパーの事だから、喜んでライダーとなる運命を受け入れて、悪に立ち向かっていくんだと思います。

補足説明とすると、ジャスパー・チャンポ・ジラさん・櫻子さんは警察の人で、ツィーランとディクシーは一般人。
ジラさんと櫻子さんしか、ジャスパーの正体を知りません。
で、モモウサ怪人の中の人は、あの人です(笑)


アンケートの結果発表に戻る

旋光の輪舞<会話形式>に戻る

トップページに戻る


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!