[携帯モード] [URL送信]

旋光の輪舞<小説形式>
【ニノラナ・セオラナ】かわいいひと



「セオ…」
「久しぶりだな」
「お久しぶり、です」

 目の前に立つラナタスを、セオは静かに見下ろす。
 ラナタスも、彼の顔を見上げた。
 ニコリと笑う事もなく、お互い表情の乏しい顔で見つめ合っている。しかし何故か彼らからは、穏やかな雰囲気が感じられた。

「何だ、また来たのか」

 ラナタスの隣に立つニーノ・ピッチョーリの顔は、二人とは対照的に感情をあらわにしている。いかにも不機嫌だとわかる程、幼さの残る顔をしかめて、鋭い眼差しでギロリとセオを睨み付けていた。

「用が済んだら、さっさと帰れ」
「ああ」
「ふんっ」

 さらりと言葉を返す彼の顔を苛立ちのままに睨み付けながら、ニーノは二人から離れて、自分のデスクに向かう。
 そして椅子にドカッと腰を下ろすと、パソコン以外置かれていない綺麗に整頓されたデスクに頬杖をついて、ラナタスと話すセオを尚も睨み続けた。



(ムカつく――――!!)

 ニーノは、セオの事を酷く嫌っていた。
 淡々とした物言いも、敬語を使おうとしない態度も気に食わない。何を考えているか解らない、表情に乏しい点もそうだ。
 さらに自分より7歳も年下なのに、セオの方がずっと背が高い事にも苛立ちを覚えた。
 それは自分が、少年にしか見えない童顔や小柄な体格にコンプレックスを抱いている所為であって、セオには非の無い事だと理解はしている。しかし、あの態度で見下ろされると、馬鹿にされている様な気がしてならないのだ。
 そして何より、自分の大切なラナタスが彼に警戒を示さない事が、嫌で嫌でたまらなかった。

(何でコイツが評価担当に選ばれたんだ? あ〜、忌ま忌ましい!)

 ラナタスの性能や完成度を客観的に評価する為に、オペラ上層部は、開発チーム外の人間に彼女を観察・評価させる事にした。
 そして選ばれたのが、セオである。
 アーリア軍で諜報活動中の彼が何故選ばれたのか、ニーノには解らない。どうせ上層部の気まぐれだろうと、一人納得する事にした。
 こうしてセオは、時折ラボに顔を見せる様になった。
 しかし彼はラナタスと言葉を交わし、模擬戦の相手をするくらいで、テストや調査らしい事は一度もした事が無い。
 疑問に思って彼に尋ねると、漠然とした命令しか受けていない為、試験を試みるも何もない。こうして会って話をするだけだ、と返された。
 ラナタスの模擬戦の相手をしてくれる事は助かるし、来る度に手土産を持ってきてくれるのは嬉しい。
 しかしそれを差し引いても、彼が来る事は腹立たしくて仕方なかった。

「ニーノ主任、サボってないで仕事してくださいよ〜」
「そんな事より、さっさと書類の承認してくださいよ〜」

 自分に声をかけた部下達を、ニーノはギロリと睨みつける。

「サボってなんかない。あのトウヘンボクがラナタスに変な事をしないか、こうして見張ってるんだ。これも立派な仕事だ」
「いや、それは主任が心配症なだけでしょ」
「見た感じほのぼのとしてて、そんな心配する事も無いと思うんですけどね〜」
「うるさい、黙れ……!」

 外見に似つかわしくないドスの利いた声で部下達を罵ると、ニーノは再び二人に視線を戻した。



「セオ、これ……」

 と言って、ラナタスは1冊の本をセオに差し出した。

「何だ、……絵本?」
「マスターが買ってくれました。動物さんが、いっぱいいます」

 本を受け取ったセオは、開いて何ページかめくる。
 そこには、1ページ毎に少々デフォルメ化した動物のイラストが大きく描かれていて、その下に子供にも読みやすい大きな文字と簡単な文法で、その動物の説明が記してあった。全体的にカラフルなデザインで、いかにも子供が好みそうな絵本だ。

「読むか?」
「いいえ、読みます。いい、ですか?」

 その言葉にセオは少し目を細めると、彼女に本を返した。

「読んでみろ」
「はい」

 側にあるソファーに座る様にセオが促すと、彼女はちょんと腰を下ろす。
 その隣にセオが座ると、ラナタスは本を開き、読み始めた。

「『ぞうさんは ながいはなで たかいところにある くだものを とります。』」



「くそっ、くっそ! 何だよあいつ、ラナタスと仲良さそうに……」
「主任、無茶苦茶顔が怖いんですけど……」
「うるさいっ」

 再びニーノに睨まれて、部下達は首をすくめた。
 毎度の事だが、セオが来ると必ず上司の機嫌が悪くなるのは勘弁して欲しい。
 もっとも他の誰が評価担当であろうとも、彼の態度が変わる事は無いだろう。そう思うと、どっと疲れを感じた。



「『うさぎさんの ながいみみは、とおくのおとも よくきこえます。』」
「兎か……。お前は確か、兎が好きだと言ったな?」

 以前ここを訪ねた時に彼女と交わした会話を思い出し、セオは尋ねる。
 するとラナタスは彼を見上げ、表情のない顔でこくりと頷いた。

「はい。ウサギさんは、かわいいです」
「可愛いものが好きだったな?」
「はい。私の好きなものは、かわいいもの、です」
「そうか……」

 微妙なニュアンスを含んだ彼女の返事に、セオは静かに息を吐いた。

『兎は、可愛い』
『可愛いものは、好き』
 己の嗜好によるものではなく、学習による判別に過ぎない。彼女は開発中のアンドロイド。人間ではないのだ。

(所詮は、学習の一環に過ぎないか……)

 セオは自分を見つめる彼女の顔を、じっと伺った。
 大きな金色の瞳を持つ、整った愛らしい顔。そこからは何の表情も読み取れない。
 そもそも彼女は感情の学習を受けていない。そんなものを探ろうとする事自体可笑しい事だ。
 それでも、何かを望んでいる自分がいた。
 自分は彼女の性能・完成度を評価する、その為に彼女に会っている。客観的に彼女と接するべき自分がそう望む事自体、おかしな事なのに。

(……くだらん)

 気を取り直してセオは、他の事を尋ねる事にした。

「他に、可愛いものを知っているか?」

 ラナタスは頷く。

「はい」
「何だ? その本に載っているか?」
「はい」
「どれだ?」

 もう一度頷くと、ラナタスは何ページかめくり、ある動物を指差した。

「リスさんは、かわいいです」
「ふむ。他には?」

 ラナタスは、更にペーシをめくると、そこに描かれている動物を指差す。

「パンダさんは、かわいいです」
「そうか……。他には? ここに載っていない物でもいい」

 すると彼女は顔を上げ、ニーノを見た。

「ら、ラナタスっ?」

 突然ラナタスが自分に視線を向けたので、ニーノは慌ててしかめっ面から一転、彼女に優しく微笑みかけた。

「どっ、どうしたんだいラナタス、急にこっちなんか見て?」

 ラナタスはニーノを指差した。

「マスターは、かわいいです」
「……なるほど」
「何だよ、その笑いはぁっ!?」

 嫌いな相手ほど、その行動が目につきやすい。
 セオの広角が微かに上がっているのを、ニーノは見逃さなかった。顔を真っ赤にして、彼に怒鳴りつけた。

「ふん、どうせ僕は童顔だっ。悪いかぁっ!?」
「いや……」
「セオ……」

 セオが傍らのラナタスを見ると、彼女は自分の顔を見上げていた。

「何だ?」
「セオも、かわいいです」
「……は?」

 意味が理解できず、セオは目を丸くする。
 じっとセオを見つめたまま、ラナタスは再び口を開いた。

「セオも、かわいいです」
「俺も……か?」
「はい」

 男性である、ましてや大柄で顔立ちも男性的な自分が、少女から『可愛い』と評価されるとは思ってもみなかった。むしろこの形容詞は、彼女に会わなければ、自分とは生涯無縁の表現だろうとも思っていたのに。
 彼女の発言には今までも何度も驚かされているが、今の発言は特に堪えた。

「あ〜はっはっはっ!!」

 これ見よがしに大声で笑い出したニーノに、セオは眉を潜める。
 ニーノはさっき自分の事を笑ったお返しだと言わんばかりに、得意げになって笑っていた。
 やがて笑うのをやめると、ニーノは席を立ち、二人の方へ歩いていく。そしてラナタスの隣に立つと、背もたれに手をかけ、大袈裟に首を横に振った。

「ラナタス、こいつは可愛くなんかないよ〜」
「マスター……」

 自分に微笑みかけるニーノの顔を、ラナタスは不思議そうに見上げる。

「僕が可愛いのは……まぁ、仕方ないと思う。けど、この男はぜ〜んぜんっ、可愛くなんかないからね〜!」

 今までニーノがどんなに自分達の邪魔をしたり悪態をついても、セオは大抵受け流してきた。元々感情の起伏が穏やかで、怒りを感じでもあまり顔に出ない所為もあるが、ラナタスの前で、仮にも彼女がマスターと認識している人物の事を罵るのは、気が引けたからだ。
 しかし先程の大袈裟な笑いといい、いよいよ堪えるのも限界の様だ。
 ニーノに冷たい視線を向けると、彼にしては珍しく強めの口調でラナタスに言った。

「ラナタス……、俺にも開発主任にも、『可愛い』という表現は適合しない。特にこの男の場合、内面が不適合だ。今すぐデータを修正しろ」
「セオ……」
「いいな?」

 普通の少女なら、二人の表情や言動に困惑したり、悲しげに眉を曇らせるかもしれない。
 しかしラナタスは人間ではない。表情のない顔で黙って二人の顔を交互に見ると、再び口を開いた。

「セオも、マスターも、かわいいです」
「あのね〜ラナタス、間違っているんだよ、それは」
「いいえ、間違ってません」
「ラナタス〜」

 頑なに拒まれて、ニーノは苦笑した。

「コイツはぜ〜んぜんっ、可愛くないよ〜。むしろ憎たらしくてトウヘンボクで、とにかく最低だから〜!」
「貴様……」

 見るからに険悪な主任と、珍しく不機嫌な客人。そして状況を理解出来ていない、元凶のアンドロイドの少女。
 この状況に、ラボ内にいた職員たちは只事ではないと、ざわめき始めた。

「ど、どうする? 止めないとマズイだろ、あれ?」
「本気で殴り合ったら、絶対主任ボッコボコにされるって。あの体格差じゃ無理だろう、『研究職VS軍人の皮被ったスパイ』なんてさ……」
「…………そっ、そうだ! しゅっ、主任主任っ!」

 離れた席から大声で呼ぶ部下を、ニーノはギロリと睨みつける。

「何だ? 急ぎじゃないなら後にしろ」

 緊張のあまり裏返った声で、必死に彼は提案した。

「少し早いけど、そろそろ3時のお茶にしませんか〜?」
「あ゛〜? 3時のお茶だぁ?」
「いただいたお菓子もありますし、ラナタスもお腹すいたよねっ? 喉乾いたよねっ? ねっ、ねっ?」

 彼は縋るようにラナタスに視線を向ける。
 その視線を、小さなアンドロイドの少女はじっと見つめ返した。

「マスター……、おなかが空きました」
「ん〜、そうだね。お茶にしようか?」

 今までの険悪な表情は、どこに行ったのだろう。ラナタスが尋ねた途端、ニーノは彼女に優しく微笑みかけた。

「はい」
「うん、お茶にしようね」

(た、助かった〜)

 事態をどうにか収縮させた事に、職員たちはほっと胸を撫で下ろした。


◆◇◆◇◆



 今日のおやつは、セオが買ってきたプリンだ。
「ありがとうございます、セオさん。いつも俺達の分まで用意してくれて」
「礼には及ばん」
「それなのに安物の紅茶ですいませんね〜」

 そう言いながらスタッフの一人が傾ける透明なティーポットの中には、ティーパックが2つ浮かんでいた。

「ふんっ」

 ニーノは、自分の前に置かれたプリンを睨み付けた。
 セオが持ってくる菓子はどれも味が良く、高級なものばかりである。
 今日のプリンも、容器がプラスチックではなく陶器で出来ている時点で、値の張るものだという事はすぐに解った。艶やかな表面の濃茶色の陶器の中に、淡い黄色のプリンが入っている。その表面にポツポツと浮かぶ黒い点は、バニラビーンズだろうか。よく見ようと顔を少し近づけただけで、バニラ独特の甘い香りがした。
 悔しいが、こうしているだけで、自然と口の中に唾が溜まってきた。

(ふん、僕達をお菓子で買収しようとしたって無駄だからな)

 顔を上げると、斜め向かいに座るセオを睨み付けた。
 その視線の先で、セオは目の前に座るラナタスを見ている。
 ラナタスは、両手で包み込む様に容器を手に取ると、不思議そうに中を覗き込んでいた。

「これは……何ですか?」

 カラメルが上にかかった典型的なスタイルではないので、何なのか解らない様だ。
 そっと苦笑すると、穏やかな口調でセオは教える。

「プリンだ。プリンは好きか?」
「はい。プリンは、好きです。これも……プリン?」
「全く、どうせ買ってくるんだったら、見た目からして解りやすいものにしてほしいな」

 セオは眉をしかめて、ニーノを見た。

「くだらん。食品である以上、外見ではなく味覚で理解すべきだ」
「何だと〜?」
「まぁまぁ主任、早く食べましょうよ〜」
「ぬるいプリンほど、マズい物はありませんからっ」
「マスター、早く食べましょう」
「うん、そうだね、食べようか、ラナタス♪」


(本当この人、ラナタス中心に世界が回ってんな〜)
(このロリコンめ……)


 呆れる部下達の視線に気づかないニーノは、スプーンを手に、ニコニコとラナタスに微笑みかけた。

「いただきま〜す」
「いただきます」

 一同は柔らかなプリンをスプーンで掬うと、口に運んだ。

(……うまい、悔しいけど)

 なめらかな舌触りに続いて、濃厚な風味とバニラの甘い香りが、口内に広がる。
 これが嫌いな相手からもあらった物じゃなければ、もっとおいしく味わえただろうに。複雑な気持ちのまま、ニーノはもう一掬い、口に運んだ。
 その隣で、ラナタスはゆっくりとした動きで、プリンを食べている。

「どうだ?」

 セオが尋ねると、ラナタスは彼を見る。そして口の中のものを飲み込むと、こう言った。

「これは、かわいいです」

 その言葉に、ニーノや部下達は揃って苦笑した。尋ねたセオも、予想外の返答に言葉が出てこない。
 ニーノは笑いながら、彼女の顔を覗き込んだ。

「違うよ、ラナタス。これは、『おいしい』だよ。『おいしい』は覚えたよね?」
「はい、『おいしい』はわかります。プリンは、『おいしい』ですか?」
「そうだよ」

(ん〜、本当は悔しいけどね)

 このプリンは不味いと教え込ませる事も可能だが、それはラナタスの教育上良くない。プリンという食べ物は不味いと誤った認識をしてしまう恐れがあるので、ここは己を殺して、彼女にそう教える事にした。
 するとラナタスはプリンの容器を両手で取ると、不思議そうにニーノの顔を見つめた。

「マスター、私は、プリンが好きです。このプリンが、好きです」
「へ〜、そうなんだ。僕も好きだよ」
「私の好きなものは、かわいいものです」
「うん、そうだよね。ラナタスは可愛いものが大好きだもんねっ」

 嬉しそうに、ニーノは頷く。

「プリンは、かわいいです。合ってますか?」
「違うよ、プリンは『おいしい』だって」
「プリンは、かわいい、です」
「あ〜、だからね〜…」

 なかなかデータを修正しようとしない彼女に、ニーノは苦笑するしかなかった。その様子を見ていた部下も、同様に困った様に笑みを浮かべている。セオだけは特に表情に変化が見られなかったが、何かを探る様に、じっとラナタスを見ていた。

(困ったなぁ)

 彼女を女の子らしく育てよう。女の子は可愛いものが好きだからと、彼女に可愛いものを認識させようとあれこれ努力してきたが、それが裏目に出てしまったのかもしれない。
 ラナタスは恐らく、『かわいい』を正しく理解していない。先程、自分とセオに対して『かわいい』と言った事からして、間違いないだろう。

「難しいものだな……」

 ぽつりとセオが呟いた。

「え〜とね、ラナタス。プリンは可愛いんじゃなくて、『おいしい』ものなんだよ」
「マスター、プリンはかわいい、です。私の、好きなものです」
「あ〜もう……。プリンはね……」

 言いかけたところで、ニーノはふと気がついた。



 プリンが好き。
 プリンは、かわいい。

 そして、かわいいものは『好き』。



(つまりは…………、ってぇっ!?)

 ニーノの顔がぱぁっと輝いた。

「ラナタス、プリンが好きなんだよね?」
「はい、マスター」
「プリンは、可愛いんだよね?」
「はい」
「誤った知識を与えるな、開発主任」

 セオはまだ、この事に気づいていない様だ。
 顔をしかめるセオの顔を得意げに一瞥すると、ニーノは満面の笑みを浮かべて、ラナタスに尚も質問を続けた。

「ウサギさんも好きだよね? ウサギさんは可愛いんだよね?」
「はい、マスター」
「えへへ、僕は可愛いんだよね?」
「はい、マスター」
「あはははははっ!」

 彼女の答えが嬉しくて、ニーノは声を上げて笑い出した。
 今の自分に、ラナタス以外の人間がこぞって異様な眼差しを向けている事に気づいているが、それでも笑いが止まらなかった。
 それ位、嬉しくてたまらなかった。

「そうなんだね、ラナタス。君の好きなものは、みんな『かわいい』んだねっ?」
「はい」

 彼女の返答に、更にニーノは笑った。



 好きなものは、可愛い。
 自分は、可愛いものが好き。
 その二つの知識から、ラナタスはこう認識したのだ。

 自分の好きなものは『かわいい』と表現する、と。

 つまり、彼女が『かわいい』と言ったものは全て、彼女が好きなものなのだ。
 だからウサギもプリンも、自分も憎たらしいセオも、全部好きだから、『かわいい』と言ったのだ。



「あ、な〜るほどね」

 ぽん、と手を打ちながら、納得した様に部下が頷く。

「くだらん……」

 見ると、セオが口元を押さえて、下を向いていた。よく見るとその背中が微かに震えていて、顔も少し赤い。
 何だかんだ言って、彼も自分と同じ心境の様だ。
 彼も『可愛い』と言われた事は悔しいが、今はそれ以上に嬉しいから今回は許してやろう。そうニーノは思った。

「マスター? セオも、どうしたの?」

 ラナタスは不思議そうに、彼らを見つめる。
 そんな事はお構いなしに、ニーノは笑った。遠まわしに彼女から『好き』と言われた事が、嬉しくてたまらなかった。

「ありがとうラナタス、僕も君が好きだよ!」


おわり



【あとがき】

ラナタスに二人の事を『かわいい』と言わせたいが為に書きました(笑)
セオVSニーノは書いてて楽しいですな〜♪
この誤りをニーノが直すかどうか、それはご想像にお任せします。
始めはS.S.S.を舞台にセオラナだけで書いてたけど、なかなかまとまらなくて、小ネタの間で書いたニノラナのフォローもしたくなって、結局今回の三角関係でまとまりました。
しかしセオさん、毎回高いお菓子を土産に持っていくなんて、何てセレブ!

セオさんがラナタスの評価担当なのは、私の妄想です(笑)
(そうでもしないと、ラナタスと会うチャンスが無さそうなので)

あ、部下二人はジャンルカとラサナ(Rev.XのペルナEDに出てきたオペラの人達)ではありません。あ、それでもいいかな?
それと、ニーノは神経質だから、机の上を結構綺麗にしている気がします。


旋光の輪舞<小説形式>に戻る

トップページに戻る



[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!