愛が欲しくて堪らない
好き。大好き。愛してる。
それ以上の言葉は思い浮かばないくらいに、恋に焦がれる少女だった事を思い出す。
あなたがいたから、私がいるのだと。
でも、あなたは他の誰かが隣でも死にはしない。
呼吸困難にもならないでしょう。
ちゃんと呼吸がしたくって、喘いで足掻いてやっと息をする。
あなたの匂いが堪らなく欲求を擽る事をあなたは知らない。
あなたの視線が私をどれだけ熱に浮かされるかあなたは存知ないでしょう。
あなたの隣にいるあの子が憎い。
けれど、隣にいれない私はもっと憎い。
嫉妬と愛情で埋め尽くされた。
足で踏みつぶすとガラスのように脆く儚くも砕け散る。
壊していくのが楽しくて、ぜーんぶ壊してしまったの。
小さな小さな、赤の欠片が残るだけ。
大好きなあなたの愛を頂戴?
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