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このままずっと触れていたい/ベジカカ*



――行くな。



「…ベジータ?」

「…っ」



何故だ。

何故俺はこんなに必死になっている?

いつものように、お互いの身体を重ね合って、その後は何事もなかったかのように別れるだけなのに。

俺に腕を掴まれたカカロットは困惑の眼差しで見つめている。

「ど、どうしたんだよ、ベジータ…」

「………」

ふん…どうしただと?
自分でも分からないんだよ。
分からないから、答えることすら出来ない。

本当、情けないぜ…。

「ベジ…ッ!?ふっ、うん…ッ!」

何かを喋る前に、俺はカカロットの唇を塞いだ。

舌を絡めて、厭らしい音をわざと立てて。

そうすれば奴もすっかりその気になる。

「は…あうん…、あ、やぁ……ッ!」

指を一本、中に挿れると先程の名残がどろりとカカロットの太股を伝う。

慣らすことも、必要ない。

指を引き抜いて、代わりに己の欲望でカカロットを貫けば、艶のある喘ぎ声。

「ひッ、はぁあッ!あっ、あっ、あぁん……」

グチュリと卑猥な音を聞くと、カカロットは顔を朱くして中で暴れる俺の自身をキュウッと締め付ける。

「う、くッ…!」

そろそろ限界が近い。
そう感じた俺は、一気に絶頂へ向けて腰を動かし続けた。

「うあ、あああッ!!やッ、ダメ、だ、ベジータぁ…!壊れ…壊れちま、うッ…!ああ――ッ!!」

「―…ッ!!」

カカロットが甲高い声を上げ、腹の上に白濁の液体が飛び散った。
ズンッと最奥を突いた時、俺も熱を吐き出す。

荒い息をついてカカロットを見ると、気を失っていた。


「…カ…カ、ロット……」


このまま終わり、また明日。
そんな毎日を繰り返す俺達は、何も変わらずにいられるはずがない。

少なくとも、俺は変わっちまった。


言いようのない、この気持ち。





お前を、手放したくない。










END






あきゅろす。
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