短編小説 Hurt my Heart. ああ、鼓動が嵐の様に激しく蠢く。 ――…熱い、顔が焼ける様なくらい。 最近、よくこの状態になる。 突然熱くなって、太鼓を叩くように激しく鳴り続ける胸を、必死に冷めるのを待ち続け、 待ち続けていたら、突然冷えだし、静まり返って、何事も無かったかの様に戻る。 一体これは、何なんだ? 笑いかけられたあの顔を見て、 苦しくなった、自分の胸。 熱くなった、自分の顔。 この苦しさは一体何なんだ? この熱さは一体何なんだ? 目で追い続ける、あの笑顔。 不思議と目が、話せなくなっていた。 自分だけに向けられるわけじゃない、あの笑顔。 考えて、苦しくなる自分の胸。 考えて、痛みだす自分の心。 ――…これは一体何なんだ? この痛みは、苦しみは、何なんだ? まるで、この痛みは君のせいでなっている様。 激しく痛みだす、苦しくなる、熱くなる。 この感情は、何なんだ? 答えを知るのは、 この感情に気付いた自分、一人だけ。 Hurt my Heart. [*back][next#] [戻る] |