特別枠☆小説(呪術)
【お腹】相手:虎杖 悠仁
「なぁ、伏黒」
「あぁ?なんだ?」
「お前の手貸して?」
「はぁ?意味分かんねぇ……」
「ほら、良いから!」
グイッと恵の手を引き悠仁はシャツを上げて自身のお腹に手をやる。
その行動に驚きを隠せない恵はされるがまま見ている事しか出来ずにいた。
「ヤバくね?俺の腹めっちゃ割れてるっしょ?」
「………う、ん?
ん?それは前からだろ?」
「確かに前から割れてたけど、今は前よりも硬くね?」
「そ、そうだな……」
恵は自分が動かしていないので、悠仁の肌に触っている感覚だけが伝わってきている。
恵の頭の中では色々な事が巡りに巡っていた。
「虎杖、これはこのまま色々しても良いって事か?」
「へ?!」
「いや、腹触らされてるこの状態ならこのままもう少し上にも届きそうだなっと思って」
「……っだめ!」
バッと悠仁はシャツを下げて恵の手を離す。
悠仁はそのまま恵を見つめ頬を染めるとゆっくりと視線を逸らした。
そんな悠仁に恵は行き場を失った手をスーッと戻すと先程まで感じていた感触を思い出す。
「俺はもっと自分で虎杖に触れたい」
「なっ!」
「イヤか?」
「……嫌じゃねぇよ?
でも、今はまだ明るい時間だし嫌だ」
「……そうか、なら我慢する」
「…お、おう……」
「夜が楽しみだな」
ボッと言う効果音が聞こえてきそうな程先程よりも赤くする悠仁に恵まで釣られて赤くなる。
「そういう反応は狡いだろ?」
「ず、狡いって……それは伏黒だって同じだろ…」
「そ、そんな事はない、はずだ………」
恵は悠仁から顔ごと背け見ないようにした。
このまま襲ってしまっても良かったが……我慢だと、恵は思っていた。
振り回されている自覚もあるが、そこはグッと堪える。
「今夜を楽しみにしとくんだな、虎杖」
「……わかった……」
そしてその夜は何とも言えないほど甘かったらしい。
End.
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