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キミのトナリ
C
柊を家に帰さなかったのは、あの冷たい空気が漂う家に独りで居させたくなかったからだ。
柊にとってはあの家が日常で、ごく当たり前なんだろうけど。
でも、俺にはそれがどうしても許せなくて、無理矢理にでもあそこから引きずり出したかった。
まあ、俺が柊と一緒にいたかったっていうのが本音なんだけど。

「柊ちゃん、無理しないて!ごめんね、うちのエロ息子が強引で。」

そんなにキャッキャとはしゃぎやがって!
お前歳いくつだよ!!
突然部屋に入ってきたかと思えば、急にはしゃ出す母親に驚き、柊は氷のように固まっていた。

「これ、俺の母親。」

頭を抱えながらも、朝出迎えた時とは違う完璧に服もメイクも整えたまるで別人な母親を紹介してやると、サーっと顔を青くして、柊は声も出せないほどに混乱していた。

「あっ!ぼっ僕、立花 柊です。勝手に入ってすみません!えっと…、何て言うか、コレは…つっつまり」

「大丈夫だよ。俺らが付き合ってるの知ってるから。」

「ええっ!そうなの!!わぁー!なっなんかすみません!!」

柊がこうなる事は予想していたものの、予想通りの反応に思わず笑いが。

「あーん!いい子!!やっぱ柊ちゃん可愛いわぁ!!」

母親の前だからと抱きしめた腕の中から逃げるようにもがく柊をガシっと押さえ込みながら、早く母親に立ち去ってくれと強く願った。




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あきゅろす。
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