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キミのトナリ
E
「はぁ…んんっ…やぁっ」

再び唇を奪い舌を激しく絡ませる。少し慣れたせいかそれとも感じているからなのか、柊も答えるように俺の舌を追う。
こんなキス今まで散々してきたはずなのに今日はやけに興奮する。
相手への想いでこうも変わるものかとかなりの驚きだ。本当に愛しくてたまらない。
こんな感情を抱くのは初めてに近いかもしれない。だから早く繋がりたい。
早く柊を俺のモノにしたい!
期待を大きく膨らませながら今まで誰にもした事がない程全身にキスをし、赤く立ち上がった乳首を舌で転がし、吸い上げる刺激を繰り返しながら柊のモノを扱くスピードを加速させた。

「あっやぁっはなし…いっちゃ…ああ!!」

手の中のモノが今まで以上に硬さを増し先端から勢い良く欲が吐き出された。
その瞬間の柊の表情がかなりヤバイ。
白い肌がほんのりピンク色に染まり、閉じられた瞳が涙で濡れそれが妙に色っぽい。
その顔だけで軽くイケそうだ。
ヤベェ…俺もかなり限界。
興奮度MAXの俺は、自分の掌に吐き出された体液にも嫌悪感を持たず、この先のステップに進むべく手早く処理をする。
ふき取った用済みのティッシュを丸め少し離れたゴミ箱に投げ入れた時、俺はようやく柊の異変に気付いた。

「シュウ?…おい!柊。」

「………。」

「…マジかよ。」

呼んでも全く反応がない。
コレには心当たりがある、過去にも女をイカせて何回かこうなった事が…。
つまり、失神。

つーかこれからって時に…俺はどうすりゃいいんだよ!!

「ハァー。」

一度深いため息を吐き出し、凹みながらも柊の身体も綺麗に拭いてやり下着だけ履かせ毛布を掛けた。
今までこんな気遣いした記憶がない。それだけ俺にはコイツが大事な存在なんだ。
反省すべきは俺、キスも初めてだった奴には刺激が強すぎか。
ましてや大人しい性格の柊には全裸にされ、握られ、おまけにイカされるなんてかなりのショックだったろう。
相手の事を考えずに自分の欲求を満たす為だけに突っ走った俺が全面的に悪い…のは分かるが、期待を膨らませた分落胆はデカイ。
今だ治まりきらない欲を鎮めるため、一人トイレへ駆け込んだ。






「…ぁっあの、…ごめんなさぃ…。」

部屋に戻るともう柊が目を覚ましていて俺を見るなり泣きながら謝ってきた。
その姿に心が痛む。

「俺こそごめんな、怖かっただろ?」

そう言って抱きしめると、声をあげて泣きだした。
そうとう怖かったんだな。普通ならこういうのメンドクセーとか思うんだろうけど、俺にはこんな柊がすげー可愛く思える。
別に焦ることはない。まだ想いが通じ合っただけなんだし、これから俺らのペースで深く繋がればいいんだ。

問題は、俺の性欲が抑えられるかどうか…だけど。

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