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キミのトナリ
変化
―朔弥 Side―


『何でコイツなんだ…?』




それが最大の謎。




近頃こんな事ばかり考えて頭がパンクしそうだ。


けど答なんていっこうに出てこない。





高校に入り同じクラスで席も隣、必然的に仲良くなり今では「頼れる親友」というポジションにいる。





でも俺は…。





いつの間にかコイツにそれ以上の感情を抱いている?











何でよりによってこの小動物なんだ?



確かに背が低くて大きなクリッとした目だし、髪はサラサラで柔らかいし、外見はまあ…かわいい…な。
犬で例えたら「チワワ」


昔からわりと動物好きだし、コイツに懐かれるのも嫌じゃなかったし。
コイツすぐ緊張するらしく、顔赤くしてどもるし、声は裏返るしで最初っから面白い奴だった。
だからコイツなら俺の側においてやってもいいかなぐらいに思ってた。

気に入らなきゃ名前でなんて呼ばせねえだろ普通。

それにあんましつるむとか好きじゃねぇから、俺。





出会って一週間は普通だったんだよ。


休み時間に中学の時の事とか、昨日見たテレビ番組とか話したり、時々居眠りしてたり、敬吾が来てバカ話してるのをウザがったり。
昼と帰りはコイツは幼なじみの夏樹っていう奴が迎えに来てるから別だけど。
それ以外は常に一緒だった。


「朔弥?どうかした?」

「いや、別に。」

授業中あまりにジーッと見つめてたもんだから俺の視線に柊が気付いて大きな瞳で不思議そうに見つめ返す。不覚にもそれにドキッとしてしまい、動揺を隠しながら視線を窓の外に向けた。

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