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キミのトナリ
B
HRが終わり帰り支度をしていると何人かの女子に机を囲まれる。

「ねー。立花くん!さっき一緒にいたのって槙村くんでしょ?」

「綺麗だったねー!」

「立花くん仲いいの?お願い!紹介して!!」

爆弾のように浴びせられる女子の言葉に圧倒され、完全に黙る僕。





ふと隣を見ると…。

「霧島くんて彼女いるの?」

「何部に入るの?」

「今度カラオケ行かない?」




同じような光景が見える。

朔弥への質問は僕も知りたい事ばかりで自然とそっちへ耳をむける。



「ちょっとー!立花くん聞いてる?」

いきなりの大声にビクッと体が跳ね上がり、慌てて向き直る。

「キャハハ。立花くんてばかわいい」


かわいいなんて言われても全然嬉しくない。
お願いだから僕の席から離れて下さい。

俯いてぎゅっと目を閉じ心の中でお願いしていると



「お前ら…ウザイ。」



恐ろしく低い朔弥の声に一瞬でみんな沈黙。



朔弥の顔はさっきツンツン頭といた時よりも5割り増しもムスっとし、切れ長の目が鋭く光った。





『コッ恐イ!!』



今ここにいるみんなの心の声が聞こえた気がする。

朔弥からは黒いオーラが出始め、それを見たまわりの取り巻き達はゆっくり後ずさりして離れていく。


助かったー。そう思っているのは僕だけだろう。




「おーい。朔ー!また黒いオーラ出しちゃって」




沈黙を破ったのは太陽の様に明るく笑うツンツン頭の声だった。

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あきゅろす。
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