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キミのトナリ
A
「1組だっけ?どいつ?」


「窓側の後ろから3番目の席…」



僕は朔弥の姿を横目で確認するとそれ以上見る事が出来ず、夏樹の背中にサッと隠れてしがみつく。




朔弥はツンツン頭の奴と話しているみたいだったけど表情はあの日みたいにムスっとしていた。




「へー。あいつかー。」



夏樹は僕の初恋の相手がどんなやつか見定めてやるって目で朔弥を凝視している。
その夏樹の様子をクラスの女子がキャーキャー言いながら見つめ、男子からも熱い視線が注がれている。



本当に夏樹って目立つよね。



「やめて!あんまり見てるとバレちゃうよ。」



「つうか意外だなー。柊があんなコワモテでホストっぽいのが趣味なんて。」



ようやく廊下へ向きをかえた夏樹は腕組みをしてなにやら考えていた。

「…ホストって。」



いろんな男を知っている夏樹の意見だし、確かにそんな気もしなくもないけど、


でも…そんなんじゃないと思う…。





「おっ担任来たぞ!また後でな」






ドキドキしながら朔弥の隣である自分の席まで歩く途中、さっきまで話していたツンツン頭とすれ違う。
どうやら違うクラスの奴みたいだ。





自分の席に着いた時には緊張感はMAXで、自己紹介もどもってしまったのは言うまでもない。

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