「本当にいいのか?」 裸の2人が折り重なって唇を合わせる。 「何度も、言わせないで」 彼の指で散々焦らして蕩かした癖に、何を確認するつもりなのだろう。どんなに、優柔不断でも彼女は結局彼が欲しいから。 くのん's request へたれ攻めエロクセリ 言わせたい/言いたくない 「中で出してもいい?」 ロックがそっと耳に囁きながら奥を突いた衝撃で、セリスは惚けた瞳に嬌声をあげる。セリスの内側にある壁は何度も何度もざらついた部分を擦り上げられて何度達したかわからない。彼の頭の後ろへ両手をかけて耳に近付いて囁き返す。 「抵抗、出来ないわよ…?」 ロックは意地悪のつもりで言ったのだろうけれど、セリスは本心からそう答える。もう、思考力も麻痺するほどには繋がったままなのだ。安全日の確認とか色々あるのだろうが「曖昧なら外に出すよ」と言われてしまう。どうせ避妊具もしていなければ確率など大した差は無いのに。 (するなら、子供が欲しい位言ってくれればいいのに) それでも、甘んじて全部受け容れてしまう。根本的な判断力が落ちるくらいには、セリスもロックを愛しているから。 (本当は、) ――― 子供が出来て困ればいいなって思ってるのよね それで逃げ出されても、好きな人の子供のためなら、彼女は生きていける気がしたから。 *** (本当は、) 「子供が欲しいとか、言えないよなぁ…」 彼女が子供を好きだとも聞いたことがないし、彼女自身まだまだ若い。そう考えると彼女の人生が最優先な彼はどうしても躊躇ってしまう。 今日も二人はすれ違い。 [FF6ページへ戻る] [TOPへ戻る] 執筆者/羽織 柚乃 |