スパロボパロ…っぽいもの ※スパロボっぽいパラレル 分厚いマニュアルファイルを3日で熟読しておくようにと言われて渡され、大人しく3日で熟読しておいた。 何でも、次に乗らされるのは新しい機体開発プランでフレームや搭載武器、装甲などを大幅に改修した機体らしい。 「基本はどれも一緒だろうに、マニュアルばっか厚くなりやがって」 「マサムネ・ダテ少尉、」 「モトナリさん、」 「モトナリ大尉、だと何度言ったら覚えるのだ?」 分厚いファイルを持て余していると、ブリーフィングルームにモトナリさんがやって来た。 同じ部隊に所属しているが階級はモトナリさんの方が2階級上だ。 「そんな大して年も変わらないだろ?モトナリさんで良いじゃねーか」 「良くない、第一マサムネは規律を守らなさすぎだ、軍人がその様では…んっ」 「stop,それまでだ」 小煩い口を人差し指で黙らせる。 こんなのでも俺はまがりなりにもトップエースだ。 モトナリさんは俺には甘い。 それに値する力を持っているから。 「コイツも人型のまま単独飛行が可能なんだ、もう対空戦でモトナリさんに遅れはとらない」 「ふん、そなたにこれ以上でしゃばられると我は不必要になりそうだ」 「戦争は一人で出来るものじゃない、モトナリさんが言ったんだぜ?」 「口だけは上手く回るようになったか」 「モトナリさん程じゃあない」 分厚いファイルをテーブルに放り投げて、その口を今度は口で塞ぐ。 今はまだいい、けどそのうち戦争でも始まったら、いつ何処で死ぬか分からない運命。 どうせなら冷たいコクピットで死ぬよりも、愛する人の腕の中で死にたい。 だから生きて戻るために、腕を磨く。 「love you,モトナリさん、」 アンタだけは俺が守る。 例え世界がどうなろうとも。 |