突き抜ける、青(学園)
青というのは、一番遠くまで届く色なのだと、何かで読んだことがある。
空が青いのも、青が、その上の宇宙に混在する、様々な色の中で一番突き抜ける色だから、とか。
とかく、青というのは一番遠くまで届く色なのだという。
「…で、元就サン、何で俺にその話を、why?」
「何となくだ」
深い理由なんてない。
但、青のイメージが何となく政宗だったからふとそんな話を思い出しただけで。
確かにこれの存在は、なかなかどうして他より色濃く残るものだから。
気が付いたら隣にいて、気が付いたらそれも日常。
甘んじている自分に多少嫌気がさす。
「じゃあ元就サン、何でleafがgreenなのか知ってるか?」
「葉緑体が、」
「no!そういう理屈じゃなくて…、」
あーだのうーだのと頭を抱え、政宗は言葉を探す。
「言い方が悪かった、sorry,あれがgreenなのは、思いやりなんだ」
「…は、?」
「いやだから、光合成するんならgreenよりblackの方が効率良いだろ?
だけどblackだと下の葉に一切光は当たらなくなる。
だから光を通すgreenになった」
満足そうに笑い、軽く元就を指差す。
「つまり元就サンだ、」
「…‥たわけが」
間違いない。
やはりこやつは青だった。
/光合成には葉緑体と二酸化炭素と太陽光熱が必要です。
無料HPエムペ!