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平志小話集
Ardent Love(3)
とは言えもう開いてる所は限られる。
それでも都会故、何かしらはあるけれど。

そこで志保は、別に行きたい所があって出た訳ではないので、ちょっと困った。
(ただ、貴方と一緒に居たいの)なんて素直な事を言える性格でもなくて、それでも頭の回転の良い彼女だから、別の言い方をした。

「もう遅いし…貴方の部屋でゆっくり出来た方が良いんじゃない?」
「そやな……ほんなら飲み物買うてこか」

それから二人は24時間営業のスーパーで、結局翌日の食料まで仲良く買い物をして、平次の部屋へ向かった。

そうして漸く訪れた二人っきりの時間。
平次がシャワーを浴びている間に志保は酒の用意をした。
時間も時間なので、平次はパジャマ姿で出てきた。
前釦は留めてないので色黒の肌が覗いている。

「お、用意しとってくれたん?」
側に来た彼に志保はグラスを渡した。
用意と言っても、ウォッカをレモンとソーダで割った瓶入りカクテルで、それを氷を入れたグラスに注いだにすぎない。

そっと乾杯をして、風呂上がりの為、喉が乾いていた平次は一気に飲み干してしまい、志保が新たにグラスに注いでやる。
一見ジュースみたいだけれど、ウォッカなので弱い事はないのだが、平次が酔う程ではない。
二杯目からは楽しむ為のペースに変わった。


そうして志保を見れば、家を出る時にはきちんと着ていたブラウスの釦が二つ開いて、胸元の谷間がさり気なく見える。
ふと志保が平次を見上げたので、二人の目が合った。

何処となくうっとりとした瞳は酒の所為だろうか。
そんな風に思いながらも、平次は志保の頬に手を触れた。
やさしく撫でれば、彼女の瞳が閉じられて、二人の唇が重なる。

ゆっくりとソフトな口づけを続けて、志保のブラウスの釦をもう一つ外して少し広げると、ブラジャーの中心から覗く綺麗な谷間のラインが扇情的に目に映った。

その谷間をそっと指でなぞる。
暫くそうしていて、徐に片方の手で腰を抱き寄せ、正面を向かせた。

「志保……」
甘く呼ばれて志保は平次の項に腕を回した。

平次はもう一度彼女の唇を捕らえて、先程より深いキスをする。
腰を引き寄せて平次に跨る体勢にさせ、長い口づけを愉しむ。
チュッと音を立てて離れると、目を開けた志保の瞳が艶っぽく平次を見つめた。

言葉よりも雄弁な瞳に平次は微笑んで、愛しげに彼女の髪を撫で、パジャマを脱いで筋肉の引き締まった精悍な上半身を曝した。
そうして志保の首筋に口づけて、ブラウスの釦をゆっくりと外していく。
エロ可愛いブラジャーに沿って肌を指でなぞった。

志保のボディーをまさぐりながら、やがて背中側のホックに触れて、それを外す。
乳房を包んでいたブラジャーが緩まって、平次の指がその下に忍び込んだ。

「……あ…っ……」
ゆうるりと揉まれて、時折指先が乳首を掠める。
指の動きでブラジャーがズリ上がり、形の良い巨乳が揉みしだかれるままに形を変えていく。
閉じた瞼が震えて、やさしい快楽が志保に疼きを与えていた。

平次の唇が乳首を捕らえて、舌でねっとりと嬲られた。
「あっ……ん…ァ……」

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