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平志小話集
ホワイトデート(ラスト)
「───志保っ……志保…!」
「ああぁっ…平次…っ……あぁ…!!」

膣奥をガンガンに突かれて、志保の躰が波打った。
脈動する肉棒はブルッと震えて、ドプッと志保の膣内を精液で満たす。

痙攣する志保はベッドに投げ出されたみたいに全身を震わせて朦朧としていた。
そんな彼女をゆっくりと撫でてやると、瞳が動いて平次を映し、快楽の余韻を残した艶やかな笑みを浮かべた。

(………好き………)

言葉にはしなかったけれど唇が動いて、平次は嬉しそうに微笑んで、その唇を合わせた。
「……ん…v」

何度か啄ばむみたいなキスをして、志保を抱きしめる。
自分の気持ちを伝えてくれる様になった志保が愛しくて堪らない。

キャミソールをスルリと下ろしてやり、透けた薔薇色がボディーを包むその上からゆっくりと躰を撫でた。
繋がっている股間から肉棒を抜き出すと、トロッと乳白の雄汁が零れ、愛液がねっとりと糸を引いた。

そんな淫靡な姿を目で愉しんで、その視線に恥ずかしがった志保は躰を捩った。

すると平次は彼女の綺麗な背中を指で辿って、髪を掻き分けて現れた項に熱くキスをした。
「あんっ…バカッ…////」

髪で隠れるからと、しっかり薄紅色の痕を残してくすくすと笑った彼は、背中から志保を抱きしめて、そっと囁いた。

「めっちゃ好き過ぎて、どんだけでも抱きたいわ…」

わざと「好き過ぎて」をゆっくり発音する返しをされて、志保は頬を染めた。


まだそんな精力があるんだろうかと、一般的に考えれば落ち着く筈だなんて思い、けれど今日は比較的普通のえっちだったかとも思った。
それでもかなりいやらしかった気はするのだが。

平次とのえっちが果たして普通なのかどうかはさておき。


ついそんな分析をしてしまってドキドキしていると、平次の柔らかい吐息が項に掛かり、ゴツい大きな手で乳房と下腹部を包まれた。
「………ァ……////」

思わず志保は平次の手に自分のそれを重ねた。
「志保…可愛えvv」

またもくすくすと笑う平次に、志保は彼の手を抓って身をもがいて抜け出した。

「暴力反対やでー」
のほほんとそんな事を言う平次の頬をピタンと叩いて志保は「バカ」と応えた。

それから彼女は浴室に駆け込んで、綺麗に躰を洗い流した。
湯と共に自らの躰を撫でて、さっきの平次の言葉を思い出す。


めっちゃ好き過ぎて、どんだけでも抱きたい────


はぁっと志保は甘い吐息を漏らした。

とても不本意なのだが、自分もこのままいつまでも抱かれていたいなんて思ってしまって、そんな自堕落な事を否定したくて彼から抜け出した。
それは自堕落でも何でもなくて、恋愛の燃え上がっている時期なら当たり前の感情なのだとは、こんな強い想いが初めての志保には思い至らず、只々赤面していたのだ。


そして平次が着なかったもう一着のバスローブを裸体に身に着けて、志保はこっそりと部屋を覗いた。
どうやら股間を拭った後、裸のまま眠ってしまったらしい平次にホッとして、そっとベッドに近付く。

彼の寝顔をじっと見つめて、母親相手だったのであろう電話での会話を思い出して、胸を熱くする。

────この人を好きで良かった……

そんな想いを胸にバスローブを脱ぐと、そっとベッドに上がり、起こさない様気を付けながら平次に寄り添い裸体を重ねる。
引き上げた布団と肌の合わさる温もりの中で、心地好い平次の匂いを感じながら、志保も目を閉じた。

無意識に抱きしめられて、志保は平次の目が覚めたのかと見るが、彼は静かな寝息を立てている。

すると徐に志保は平次の背に手を回し、そっと唇に触れるだけのキスをして、照れ臭そうに頬を染めると、今度こそ平次の腕の中で眠りについたのだった。




───────THE END

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あきゅろす。
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