[携帯モード] [URL送信]

平志小話集
課外授業(2)
何処に行くのかと思えば、平次が行くとは思えない女性ファッションのショップだった。
チラリとガラスケースを見てから彼は店員に訊いた。

「こないだ店頭に飾っとった……えーと……紅い、こないなん……」

詳しい名前は知らないらしく、手振りを使って表現すると、店員は頷いた。
「はい、トップレスのニットシャツですね、ございますよ。同じ色のディープローズでよろしいですか?」

店員が場所に案内すると、平次は志保に訊いた。
「サイズってこん位?」
「……そうね、これだとピッタリ位だわ。でもこれ…?」

「着て歩くんちゃうくて、部屋着?っちゅーか……話は後や」
そして彼は店員に言った。
「これ下さい」
「はい、ありがとうございます」

そこで会計をしてから荷物は平次が持って、それから食事へと向かう。
誕生日でも記念日でもないし、何だろうと思いながらも、取り敢えず食事を楽しむ。
それから平次の部屋へと連れて行かれた。


まずは紅茶を淹れてやり、テーブルに置くと、アールグレイのいい香りがする。
それに口をつけると、平次はショップの袋ごとテーブルに置いた。

「大学行く時、白衣も持ってってんねやろ?」
「ええ、一応持っていったわ」
結局使われないままバックに入っているが。

「ほんならコレの上に白衣着てみてくれへん?ブラジャーなしでなv」

志保は目を見開くと、平次が何を考えているのか漸く解って頬を染めた。

「貴方、ずっとそんなコト考えてたの?」
「ずっとちゃうけど、センセー言うたら何となく、そんなんしたなってん」

悪気なくあっさりと言う平次に、志保は苦笑するしかなかった。
すると平次が指をそっと志保の唇に触れて、艶っぽく言った。

「ええやろ…?志保センセー…v」

それは夜の行為を彷彿とさせて、志保はゾクリとしてしまった。
平次に馴らされて感じ易くなってしまった躰は、これからされる事への期待で疼いてしまう。
こんなにいやらしくなってしまった自分に恥じらいはあるのだが、平次が悦んでくれるから、彼だけの女であるなら良いとも思う。

(……私……末期よね……////)

カリ、と平次の指を噛んでやって、ペロリと舌を出した。

「仕方ないわね……悪い子にはお仕置きするわよ」
「補習授業、二人っきりでしよな♪」
「もう……バカね……」

言うと、志保は袋からニットシャツを取り出し、タグ等は全て外されているのを確認すると、バックから白衣を出した。
「ちょっとそっち向いてて」

今更やのにと思いながらも、平次は彼女の言う通りに後ろを向いてやる。
すると志保は上に着ている物を脱いで、ブラジャーを外す。
プルンと揺れる乳房は新たに着たニットシャツで隠されはしたが、トップレスで谷間の見えるカットで、しかも薄手でピッタリサイズなので躰の形が綺麗に浮かび、乳首も浮き出て寧ろ裸体よりエロい。
志保は真っ赤になりながらもその上から白衣を羽織った。
下はタイトスカートなので、まるでAVの女教師といった感じになった。

「もうええか?」
静かになったので訊いてみたら否定がないので振り返ると、予想通りの仕上がりに平次は笑みを浮かべた。

白衣自体はちっともエロい物ではないのに、中に胸を見せる形の物を着せると、それはもう、いやらしい眺めになるのが不思議だ。


「志保センセー、教えてや」

プレイの始まりに、仕方ないわねという表情をしてから、彼女はそれらしく応じてやる。
「…何が解らないの?」

近付く志保の手を取って、平次は椅子に座ったままで言った。
「ココが…膨らんでもーてん」
股間を指差して平次は続けた。
「どないしたらええんか、センセーが教えてや」

[*前へ][次へ#]

2/6ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!