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パラレル物
どんな世界に生まれても(3)
「『恋愛』なんてオレも初めての経験で戸惑ったりするけど、人間が言う相思相愛ってヤツなんだろ?コレもさ」
「ソーシソーアイ……」
「人間の書とかで勉強してんだぜ、最近は。何ならおまえも読んでみるか?」

そう言うと、あまり勉強は好きじゃないらしいカエデは溜め息をついた。

「オレは、アンタが居ればそれでいー」

ちょっと目を丸めたアキラは、次の瞬間、彼を抱きしめていた。

「おまえって口数少ねーのに、そーいう事はサラッと言うよな……」
「悪いのか?」
「悪くねー、けどオレがおまえを好きになり過ぎて、メチャクチャに抱きたくなる」

「……別に、すればいーだろ?」
キョトンとしてそんな風に返してくるカエデに、アキラは笑ってしまった。

まさか、魔界に生まれてこんなに甘く切なく幸せな日々がやってくるなんて、誰が想像し得ただろうか。
自分すら不意に驚く時がある。

「……オレ達さ、どんな世界に生まれても、こうやって巡り逢って想い合える気がするよ……赤い糸どころか紫の糸で結ばれてんのかも」
「何だ、その糸って」

「赤い糸も運命の相手って言われてるけど、赤はまだ別れる事もあるんだってさ。紫の糸はもう、魂からの繋がりなんだって。だから赤よりずっと少ないらしい」

「……そんなの見えねーんだろ?そんなのより今アンタと一緒に居る、そんだけでいー」
「そうだな……」

そうして二人は熱いキスを交わす。
互いに既に裸でいるし、邪魔は何もない。

「カエデ……」
「……ん……」


抱きしめ合って、ベッドに躰を埋めて肌を撫でていく。
以前よりも感度が良くなっている乳首を指で弾けば、甘い吐息が漏れた。
チュウッと吸って舌で嬲ったら、小さいながらにツンと勃ち上がる。

声が出るまで口と、もう片方は手でコリコリ弄ってやれば、甘い声に変わった。
「あ…っ……んんっ……」


それから唇が腹に降りていき、窪みを舌で刺激して、下腹に移っていく。
半勃ちの肉棒には触れずに、周りにキスをしていった。
そうしたらカエデの脚が開いて、秘部が曝される。

尻を撫でて、太腿の内側を吸っていき、そのまま足の先まで愛撫する。
踵を甘噛みして指先をしゃぶれば、カエデの脚がピクンと震えた。
「あっ、アキラ……っ……」

折角自ら開いてくれたんだからと、その脚をM字にして彼は言った。
「ほら、自分で抱えてろよ」
「……!」

カエデは頬を染めたけれど、素直に自分の膝を抱えた。
「ん……イイ子だv」

するとカエデは艶のある瞳で睨んできた。
「ガキ扱いすんな」
「してねーだろ、こんなコトしてんのに?」

そう返してアキラは、緩く勃っているカエデの肉棒を口にした。

「あ……っ!」

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