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パラレル物
SA・I・I・N(2)
ここを使えと一つの部屋に連れられて、そこでアキラも椅子に座り、使用人に酒を持って来させた。

「奇妙な出逢いに」
アキラがそう言って乾杯する。

それは蕩ける様な美酒で、喉と躰を熱くした。
思わず一気飲みしてしまうカエデに笑って、おかわりをくれた。


「……で、美女も、サキュバス相手でもダメなのか?」
カエデはコクンと頷く。
「そもそも淫魔が同業にソノ気になんねー」
「そうなのか……」

淫魔のエロさに反応しないって言うんなら、一体何に反応すると言うのか。
アキラは頭を抱えたくなった。

「じゃあ所謂個性的なタイプでも?」
「どれもって言った」

「……うーん……じゃあ自慰は?」

一瞬間が空いたが、静かに返ってくる。
「たまに、よっぽど溜まった時」
「……じゃあ性欲がない訳じゃないんだな。────なら男は?」

「は?」
ちょっと目を丸めたカエデは、何を想像したのか、ブンブンと首を横に振った。
「多分触られたらブン殴る」
「そりゃ……」
くっくとアキラが笑う。
男を襲うという感覚はなかった様だ。

口当たりは良いが強い酒で若干躰が熱ったのか、カエデの肌がピンクに染まっている。
何となく瞳がトロンとしてきているのが、余計に艶を感じた。

「……おまえ、相当素質あんのに勿体ねーな」
宝の持ち腐れとはこの事かと思う。
「素質?どんな?」

アキラはカエデの頬に手を当てて、少し上を向かせた。
黙ってされるままの彼に、アキラは静かに問う。
「……嫌じゃねーのか?男に触られて」

カエデはハッとして、ちょっと考える仕草をした後、はっきり言った。
「…………イヤじゃねーみてーだ、アンタだと」

ほう?とアキラは思った。
折角なので首筋から上半身へと撫でていってみる。
小さな突起を掠めたら、カエデが息を詰めた。
「………っ……」

反応があったので指でクリクリ弄ってみたら、彼の目が細まる。
いっその事と背中から抱きしめて、本格的に乳首を嬲った。

「……あっ……なっ?!………んんっ……////」

ついでに項にもキスをして、チュッと音をさせて痕を付けてみたら、綺麗な紅色が咲いた。

「………おまえ、インキュバスとして落ちこぼれてたのって、この所為じゃねーの?」
「何……あっ……」

「こんなに反応良いインキュバスなんて、聞いた事ねーよ」
そっと股間に手を触れて少し揉んだだけで、それは持ち上がってきた。

「ほら、こんなに反応良くてドーテーちんこなんだろ?」

真っ赤になるカエデに、アキラは俄然愉しくなってきて、指で布の上から扱いてやると、堅く大きくなった肉棒は、小さな布に収まり切れずにハミ出した。

「エっロ……♪」

淫魔であるカエデは、行為そのものには抵抗がない為、アキラにされるがままになっている。
ただ、される側はこれまでの常識になかったので、かなり困惑していた。

しかしアキラの巧みな指使いで、乳首は紅くなってビンと勃っているし、布からハミ出た肉棒も血管が張ってきて、トロトロと我慢汁を垂らしている。

「カエデ……」
アキラの低い声が耳元で聞こえて、耳を舐められた。
「あっ、やっ……あぁっ……」
ピクピクと反応するから、ココもイイんだなとアキラは思う。

「カエデ……カエデ……カエデ……」
堕ちろという意味を込めて、何度も耳元で名前を呼ぶ。

「んっ……あ……ダメ…だ……////」
「何がダメ?」
フルッと震えて、カエデは応えた。

「アンタの……声…っ……クル…っ……」

正直な言葉に、アキラは耳朶を銜えて、そこにキスをした。


「……カエデ……オレのもんに……なれ……」

耳元の低音が甘く誘う。
どっちが淫魔なのかと思う位、それはカエデの躰に響いた。

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あきゅろす。
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