パラレル物 微熱灯(ラスト) 「ここなんやv…ほな、これは?」 「ああぁ…っ!」 中と外から前立腺を二重攻撃されて、今まで知らなかった強く攫われるみたいな快楽が新一を支配した。 新一の男根がパンパンに張り詰めて、身を捩って感じまくる。 強烈な快感に浸されて、平次の愛撫が変化して、中を蠢く指が増えているのに気が付かなかった。 そんなタイミングで、イキり勃って我慢汁を纏わり付かせた平次の肉棒を、指の代わりに潜り込ませた。 「あぁっ!」 亀頭を銜え込んだ所で、新一は平次にしがみ付いて、初めての痛みに耐える。 平次はそのまま新一の両膝を抱えて、男としてのプライドに何の遜色もない、大きな脈打つ肉棒をゆっくりと根元まで押し込んだ。 新一の躰がのけ反ってヒクつく。 初めて男を受け入れたソコが、平次をキツい位に締め付けて、彼も深く喘いだ。 「新一…っ…もぉちょい、力抜き……」 動かないでいてくれる平次に、新一も呼吸を整える。 やがて、痛みよりも平次が自分のものになる嬉しさで、男を銜え込んでいる肛内が期待で疼き出した。 「へぇ……じぃ……」 艶のある掠れ声で呼ばれて、平次は少しずつ動き出した。 本能のまま貪りたい衝動を、初めての新一の躰を想って、慣らす様に抜き差しする。 喘ぐ新一の唇がふんわりと開いて、紅い舌が淫らに蠢く。 潤んだ瞳が、蕩けた様に艶を持って見つめてきて、平次の肉棒が堪らずに大きさを増した。 「…あかんわ……おまえ、色っぽ過ぎやで…」 平次の腰の動きが勢い激しくなっていく。 回す動きを加えながら、新一の粘膜を思う様突き犯した。 「ああっ…あ……っ……」 ジュプ、ヌプッ、グチュッ、という淫らな音が耳に響く。 生の肉棒が出し入れされる後口がぴったりと吸い付いて、襞が蠢いて送り出してはまた飲み込まれる。 「あvあv…あぁ…っ」 新一の、腰に来る様な嬌声に煽られて、平次はジュプジュプと新一の感じる場所を擦り上げた。 初めて体験する、真っ白になってキラキラと別世界に漂うみたいな強い快感に意識を攫われて、新一の躰が痙攣を起こした。 愛しい男が放つ欲望を体内に受け留めて、新一は放心した様に荒く呼吸した。 自分の精液が顔まで降り掛かり、トロンとした瞳で平次を見つめた。 スッキリと着こなしていた浴衣が色っぽく着崩れて、妙に獣じみて艶かしい。 「…こんな平次、初めて見た…」 「ん?どないや?」 「…ん……好き、だぜ。どっちも」 余韻で睦言みたいに艶やかに微笑む新一に、平次は見惚れてしまう。 「あかん;何や歯止め効かへん…ずっと我慢しとった反動やろか;」 「バーロ…テメーの所為だろーが。プライベート位、只のオレの男になれよ」 平次は驚いて新一を見つめた。 そうして照れた様に微笑った。 「凄い殺し文句ゆーてくれるやん……ほな新一も言うた責任とってな」 そう言うと、平次は慣れた手付きでシュルリと新一の帯を解いてしまった。 新一の躰のラインが露になると、彼が平次の浴衣を引っ張った。 「おまえも…オレに全部くれるんだろ?」 平次は新一にそっと口づけると、自分の帯を解いた。 そんな仕草もカッコいいな、なんて思って彼を見ていると、色黒の精悍な裸体が割って見えた。 それを新一が身を起こして、平次の浴衣に手を掛けて脱がしてしまう。 平次も新一の浴衣の袖を抜いてしまうと、それはパサリと床に落ちた。 抱きついてくる新一を支えて、自分の膝に乗せてしまって、白い肌に幾つかの所有の痣を散らした。 「…もう…離さへん…」 「……離れてなんか、やんねーよ…」 そのままもう一度唇を塞がれて、言葉が途切れた。 しっかりと抱き合って、互いの裸体を貪り合う。 そうして夏の暑い夜は、熱いままに更けていったのだった。 蝋燭の炎だけが二人を見守り、ついには消えてしまうまで、二人の熱いまぐわいは続き、誰も居ない二人っきりの夜を愉しんだ。 待ちに待った卒業も、もうそれ程遠くない。 秘密の愉しみ方を、ちゃんと覚えてしまったのだから。 ───────THE END [*前へ] [戻る] |