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パラレル物
愛という名の檻の中(ラスト)
奥の奥まで貫かれ、とうとう志保がのけ反り、痙攣を起こした。
その強い収縮で平次の肉棒も限界に導かれ、たっぷりと胎内に向けて熱い精液を打ち付けた。

トロトロのそれを躰の中で受け留めて、至福の中で志保は意識を飛ばしてしまった。

引き抜いた膣口からは、精液と愛液が混じり合ったものが零れ出た。

最後にそれを撮り、悶絶後の志保の表情や肢体を舐めるみたいに撮影して、ムービーをしまった。


それから胸の縄を外してやると、たわわな乳房がぷるんと揺れた。
「……ん……平次……」
少しだけ意識を飛ばしていた志保が、平次をうっとりと見つめた。

そっとキスをして、胸周辺を労るみたいに撫でてやる。

何をされても、結局このやさしさで許してしまう。
甘い女になってしまった、なんて思いもしたけれど、彼女が思う以上に、志保は平次にのめってしまっていた。

躰を密着させ、背中を撫でてやると、志保は平次の胸に顔を埋めた。


もう二度と他の男になど触れさせない。
奴が志保の中から消え去ったかどうかは、平次には推測するしか出来ないけれど……

「志保、左手」
「え?」
彼女の手を取って、薬指に指輪を嵌めた。
平次の瞳と同じ、エメラルドの付いたプラチナのエンゲージリング。

「…ありがとう……」
頬を染めて、そしてちょっとだけ文句を言った。

「貴方って、こういう大事な事、いつもこんな時なのね」
プロポーズも裸のままだった。

「ええやんか…飾り立てない素のまんまやで…ホンマに真実やん」
志保は苦笑した。

「会社でも、おまえはオレのもんやて言うからな?」
両親には会わせて快諾されている。
あとは結婚式の準備だ。

多分、志保はこれから益々色っぽくなっていく。
絶対に彼女だけは守ってみせる。


高校時代は今に比べたら、悠かに初々しい(セックスの仕方も含め)恋人同士だった。
今は大人になり、色々な思惑絡みではあるが、好きの気持ちに偽りはない。

平次は志保の顔を上げさせて、深く口づけた。



その後、えっちのバリエーションはどんどん増えていったそうだが、志保が派遣ではなく正社員となり、有能な社長の共にある仕事ぶりからは、想像もつかない事であったろう。




───────THE END 

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