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平新小話集
ボーダーライン(5)
「猫みたいな奴っちゃ……ほんなら、しっかり掴まっとき」

ぐっと新一の尻を掴み、グチュヌチュと卑猥な音を立てて肉壁を擦っていく。
「あっ…はあぁっ……」

そのまま両手を新一の膝に滑らすと、重力と力づくとでズンズンと肛内を犯した。
たっぷりの精液で滑りを助け、プチュプチュと飛沫が上がる。

「あぁあっ……平次っ!平…次…ィ」
ぴったりと胸を合わせてしがみ付く新一の躰が揺すぶられて乳首が擦られ、尻は淫らに蠢き、ぐちゅぬぷと淫猥な音を立てた。

「熱ぅてドロドロやで……オレのん銜えた口からめっちゃやらしく零しとる…」

そんな局部を撮られてしまい、新一は首を振った。
「やっ……も……集中しろ……オレ…にっ」

「アホ…おまえしか見てへんよ…」
平次が喘ぎながらも苦笑した。

「あ…っ!ひあぁっ……」
新一の躰がゆさゆさと揺れて、体内の凶器がトドメを刺しに動きを強めた。

「ひゃああっ……あっ…ぁ…っ」

中の平次が膨張して脈打つのが判る。
後はもう、彼がくれる最上の快楽に身を委ねるだけ───


新一が声を渇らして躰をのけ反らせた。
激しい収縮で平次の精液をしっかり下の口で飲み干し、ビクビクと襞が顫動した。

搾り取る様な勢いの新一の肉壁に、平次は熱い息を漏らした。
何度もキスをしながら新一の躰を落ち着かせていく。

「んっ……ふ……」
ヌルリと窄まりから肉棒を引き出して、平次がやさしく言った。
「部屋風呂、入るか?」
「……ヤだ…眠い……」
トロンとした瞳の新一が、そう答えて目を閉じた。

しっかり抱きしめられているので浴衣を着直す訳にもいかず、一先ず放られた襦袢を掛けてやった。
とは言えそれは薄物なので、一旦新一が寝入るまでそのまま抱きしめていると、やがて静かな寝息が聞こえてきた。

するとそっと新一の腕から抜け出して、まずは小さなパンツを脱がせて彼の躰を拭いてやった。
そうして旅館の浴衣を着せてやり、平次はメモリーチップを交換して、一枚を別にしまってしまった。

それから自分も浴衣に着替えて新一の隣に滑り込む。
「……ん……」
新一が寝返りを打って、その様子を見ていると、無意識にだろう、平次の胸に顔を埋めてきた。

「…ホンマ、可愛えな…v」

ともあれ平次も流石に眠い。
そのまま新一を抱き留めて、彼も眠ってしまった。



そんな次の日の朝、温もりの中で目を覚ました新一は、穏やかな平次の寝顔が至近距離で目に入った。
見慣れてはいるが何となく頬を染めて、もう少し寝ようか考えた瞬間、思い出してガバッと起き上がった。

布団の脇に置いてあったカメラの画像を一枚一枚確かめる。

シラフで見てみれば、かーっと茹で蛸みたいに真っ赤になった。
けれども全部確かめないと気が済まないのは探偵の性だ。
いつの間にかじっくりと見入っていた。


「……ん……新一…?」

突然の声にビクッとした新一を目にして、平次は頭を覚醒させながら躰を起こした。
そして新一が何をしていたか瞬時に理解した平次はカメラに手を掛けた。

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