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お題小説
ぺたぺた(ラスト)
回したり突いたり擦ったり、好き放題に暴れ回る熱い肉棒が動く度に、淫液が中から飛び散った。
大きな乳房がベッドに押し付けられて、柔らかく揺らめいている。
「あんっ……はぁ…っ……あっ、あ……」

パンパンと肉のぶつかる音が犯されている実感を高め、けれどそれは最愛の男の情熱で。
淫らな音が響く中、突き抜ける快楽に志保は身を委ねた。

「あっ!…あああぁ……っ」
熱く求められ、志保の意識が何処かへ浮遊した。

いやらしい飛沫をグチュクチュと飛ばす結合部が真っ赤に充血して、志保は一気に昇り詰めた。
ビクビクと痙攣を伴う強い収縮で、平次の肉棒も堪らずに弾けた。

ドクドクと濃い精液が膣奥へと打ち付けられ、志保は反射的にふるふると腰を振った。
「はふ……はぁん…っあv」

平次は尻穴のディルドを引き抜き、自分のは入れたままで馬乗りの形で志保を抱きしめた。
緩やかに乳房を揉みながら、志保の髪に口づける。
「んっ……平…次……」

「めっちゃ好きやで…」
そう言って漸く自分のものを膣内から引き出すと、志保を正面に向かせた。
何度も口づけて抱きしめる。
志保も平次に腕を回して、しっかりとそれを受け取った。

志保の柔らかい躰を撫でて、手触りを愉しむ。
女性の為の後戯ではあるけれど、それは愛しさがあればこそ。

そんな平次にご褒美なのか、志保が小さく言った。

「…………すき………」

「ん……オレもやでv」
消え入りそうな音声だったけれど、こうして時々でも素直に口にしてくれる様になった志保に、愛情が込み上げてくる。
最後に額にキスをして、唇を奪った。

「また、来ような?」
夏の海のバカンス。
平次のお陰で大分、陽の中に馴染んできてしまった。
平次そのものが太陽みたいな男ではあるのだが。

何となく志保は、『月は太陽があるから輝いている』というフレーズを思い出して苦笑した。
よく女は月に喩えられるけれど。

じっと見つめてくる志保に、平次が反応した。
「何や?」
「別に……アイスコーヒーでも淹れるわね」
そう応えて志保は平次の腕の中から抜け出した。

平次が着ていたバスローブだけを引っ掛けて、キッチンに向かう。
その動きを平次は目で追った。

志保は抱き合ってる時以外は、やはり淡々としている。
そのギャップが愉しいと内心思ったけれど、敢えて自分が着ていたバスローブを身に纏っている彼女に、平次は照れ臭そうに笑みを浮かべた。
そういう処も、やはり志保はイイ女だと思う。


(何や…オレ、骨抜きやんか……////)

平次は小さく呟いて、やがてグラスを手にして戻ってきた志保からそれを受け取った。

そうしてベッドに腰掛けた志保を抱き寄せる。

カラン、と氷が小さな音を立て、二人は珈琲と一緒に、小さな幸せも味わった。




───────THE END

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