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お題小説
お題4.ぎしっ
休日の朝、ベッドで目覚めた平次は、眠る時には居なかった自分の伴侶が隣で眠っているのに微笑んだ。
何時帰ってきたんだろうか、常に隣に居るから、居る事が当たり前の感覚になりつつある。
当たり前だなどと慢心してはいけないのだが。

「……あかんなぁ…マンネリせぇへん様、気ィ付けな……」

「………何独り言、言ってんだよ…」
新一が隣で欠伸をしながら言った。
「おはよ…疲れとれたんか?」
「ん、まぁな。時間食っちまったけど、重労働な訳でもなかったし」
「そぉか…」

平次は休日という事もあり、新一の髪を弄んだ。
「今日は予定考えとったん?」
「別に……最近忙しかったからな…ゆっくりするのも良いかなとは思ってた」
「ほんなら二人でしっとりしよかv」

新一は笑った。
「オメーとだと、休めるのか微妙だけどな?」
それを聞いて、平次もにんまりと笑った。

「そらまぁ、最愛の相手と一緒に居って、なのに一週間振りで、オレ等はまだまだ若いしな?」
「何だよ、その説明的な台詞は」
肯定もしないが嫌がりもしない新一に、平次は穏やかに続けた。

「ところで新一、見えへんと感覚が鋭くなるゆーやんか、そーゆーモンなんか?」
「は?そんなん見えるオレに訊いたって……って、まさかおまえ」

話の流れから平次の意図する事を察した新一が上半身を起こすと、平次に手を掴まれた。

「おまえは充分感度ええけどvどん位ちゃうんか教えてや♪」
「バーロっ////」

すると平次は手近にあったネクタイで新一の目を覆って、後ろで縛った。
バイアスのそれはしっかり目を覆って、痛みもなく視界を閉ざした。

平次はパジャマの釦を外していきながら、軽く耳を舌で嬲った。
「あっ…////」

胸をまさぐりながら耳への愛撫を深められ、それでなくても感じる部分が感覚だけを伝えてきて、新一の躰がゾクゾクと震えた。
「んぅっ……平…次…っ」

視界の閉ざされている状態は、結構怖い。
けれどシテいるのが信頼している平次だから、そのまま彼のしたい様にさせていると、パジャマを脱がされ、裸体を唇と舌、それと手で、たっぷりと愛撫されていった。

「…ん……はんっ…あ…っ」
感覚が研ぎ澄まされて、ぎしっというベッドの軋む音まで妙に耳に響く。

耳にキスされて、吐息みたいに囁かれた。
「……感じ、どないや?」
「んんっ……わか……んね…っ」

すると平次は徐に新一の手を取って口づけると、ベッドヘッドに掛かっていたバスローブの紐を抜いて、新一の手首を後ろ手に一纏めにしてしまった。

重ねた枕をクッション代わりにして、痛まない様にしながら平次が言った。
「ほんなら、ホンマに感覚だけにしてみよか…」
「え?平次?」

一度、平次が自分から離れたのが判った。
不安に思うと、クローゼットが開いた音がして、間もなく平次が戻ってきた。

するといきなり脚を開かされ、膝を曲げた形で固定されてしまった。

「何…しやがるっ」


軽い緊縛状態にされ、広げられた股間の中心に、平次の気配がした。
それと同時に、緩く勃っていた新一の男根を銜えられ、熱い口内に包まれて舌で嬲られた。

「はんっ……やっ…ああぁっ……」

耳に響く淫らな水音と、急所から受ける直接的な刺激に、新一の雄が見る見る堅くなっていく。

「流石にここまですんの、初めてやけど……痛くはないやろ?」
新一を傷付けたい訳ではないのだ。
「けど、暴れたら食い込むで?」
「んっ…バカ…っ……あぁっ……」

ローション位なら可愛いが、予想を上回った。
そのまま追い上げられて、新一の喉がのけ反り、放たれた青い匂いのミルクを飲み込んだ平次の喉が鳴った。


ふんわり開いた唇から覗く紅い舌が色っぽいけれど、彼の蕩けた瞳が見えないのは、やはり残念だ。
そんな時、新一が息を整えながら言った。

「平…次……目の…外せよ……ちゃんと、おまえのコト……見たい」
「ん…ええよvオレも、おまえの感じてる顔、ちゃんと見たいわ…」
そう言いながら、平次はネクタイをスルリと外した。

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